世界最大のスマホ市場である中国は、市場の成熟化により販売台数は頭打ち。一方で、もう一つの人口大国インドはスマホ普及率が高くないためまだまだ伸びしろがあり、大手スマホメーカーの「決戦場」になっています。そんなインド市場でシェアトップのメーカーは、SamsungでもAppleでもなく、小米(Xiaomi)。人気の秘訣は何なのでしょうか?中国「中関村在線」が伝えました。
Counterpointが発表した2019年スマートフォンのインド市場レポートによれば、シェア占有率第1位は小米28%、第2位Samsungが21%、以降、vivo、 realme、OPPOと中国勢が並びます。Appleは上位5メーカーから漏れており、Appleのインド戦略はまだまだ遠い道のよう。
中関村在線の記者がインドの小米ファンの若者に取材したところ、「小米を持っていることを誇りに思う、小米のためなら死んでもいい」と、記者も「これはオーバーかも知れないが」と書くほどの熱狂信者ぶり。いずれにしても、小米のインドでの評判は上々の様子。
小米がインドで成功している理由は、主に2つ。
まず、圧倒的なコスパの高さ。インドのユーザー購買力は高くないため、価格は消費者が最初に考えること。AppleはiPhone 6sなどの旧機種(個人の感想ですが、さすがに骨董では)をインド市場で大々的にプロモートしているものの、性能はとても小米の現行主力モデルと比べ物にならず、価格でも差をつけられていないといいます。
次に、インドでの土着化。小米は既にインドでスマホ工場を6つ創業しており、いまインド市場で販売されている小米のスマホは95%がインド製。このため多くのインドユーザーは、小米をインドのブランドだと考えているとか。中関村在線は、小米のインド戦略は「非常に成功している」と評価しています。
小米がブランド戦略でも成功していることはわかりましたが、インドでAppleのブランドイメージを聞くと「時代遅れの旧モデルを、大して安くもない価格で売りつけようとする傲慢なメーカー」みたいな答えが返ってきそうですね。