Huaweiがエッジディスプレイなどを備える特徴的なデバイスを特許として申請していることがわかりました。さらにLetsGoDigitalがその情報をもとに次期ハイエンドモデルになるであろうHUAWEI Mate 50シリーズのコンセプトレンダリング(想像画像)を作成しました。
今回発見された特許は「Mobile terminal」と名称がつけられており、Huaweiが2019年3月に申請、米国特許商標庁(USPTO)が2021年7月15日に公開しました。
それらの資料とLetsGoDigitalの解説によると、そのデバイスはディスプレイが本体左右をほぼ覆う形になっており、Huaweiはこれを「ARC-DISPLAY」と呼称しているようです。
HUAWEI Mate 30 ProやHONOR Magic3シリーズなどこれまでもディスプレイを大きく湾曲させたスマホは存在していましたが、いずれのスマホもディスプレイは左右の側面の中ほどまでで右側面に物理ボタンを用意しているため、ここまで画面を湾曲させているモデルはディスプレイをスマホ全体に巻き付けたMi MIX Alpha程度となっています。
また、側面の画面下には感圧式のボタンが組み込まれており、強く押すと音量ボタンやゲームのLRキーとして動作するようです。Mate 30 Proなどにもこの機能は実装されていますが、LetsGoDigitalはディスプレイが広がったことによりより快適に利用ができるであろうと述べています。
詳細な記述はないものの、特許にはさらにAIチップや本体の冷却システム、ステレオスピーカーや振動パーツが組み込まれると記載されているようです。LetsGoDigitalはこのスマホが同社のフラッグシップブランド「Mate 50」シリーズに属すであろうとしていますが、同時に例年通りであれば10月に発表されるMate 50シリーズはその時期を大きくずらし来年のリリースになるかもしれないと指摘しています。
今回の情報をもとにLetsGoDigitalとTechnizo Conceptは共同でレンダリング画像を作成しました。ARC-DISPLAYを説明する画像にて上部にインカメラを置くスペースがないことから、画面下カメラを採用する可能性があると指摘。Mi MIX Alphaを彷彿させます。
これまでのHuawei製端末では画面下カメラを搭載したことがないため、フラッグシップであるMateシリーズで搭載される可能性があるというのは理にかなっているといえるでしょう。
また、本体背面については特許資料に記載がないためHUAWEI P50シリーズのデザイン思想を参考に作成したとのことですが、個人的には本体に対してカメラ部が異常に大きく、本体中央上に寄っているためかかなり違和感を感じます。
あくまで申請特許からの想像画像に過ぎず、また特許が申請されたからといってそのまま商品化されるとは限らない点には注意が必要です。
Huaweiの底力で米国からの制裁が下っている状況下からどのようになるか見ものです。