自身が死亡した際に、設定された家族などのユーザーが故人のデータにアクセス可能になる「デジタル遺産」機能が、iOS 12.5のベータ版から利用可能になったことがわかりました。
この「デジタル遺産」機能を利用すると、所有者の親族や友人が、故人のiPhoneに保存されている、写真・メモ・メッセージやその他の機密データにアクセス可能になります。
この機能を利用し端末内のデータを確認するためには、あらかじめの設定が必須。家族や友人など、最大5人まで自身のデータにアクセスできるユーザーを設定可能で、設定アプリ内のApple ID設定からこの機能をセットアップすることができます。
このデジタル遺産機能の連絡先に設定されたユーザーには、データにアクセスするためのアクセスキーが送信されます。このアクセスキーを持つユーザーは、端末の所有者の死後に、このアクセスキーと死亡診断書をAppleに提出することで、故人のデータにアクセス可能になるとのこと。
故人の端末内には、遺族の今後の生活に関わる大切なデータや、遺族との思い出が残されていることも。これまで、端末のパスワードがわからなく、そのまま故人とともに眠ってしまったデータも少なくないでしょう。この機能の追加は、遺族の負担軽減にも貢献するとみられ、機能の正式リリースに期待が高まります。