Googleが、2018年に発売した「Pixel 3」「Pixel 3 XL」に対して提供してきた、「オリジナル」画質でのGoogleフォトへのアップロードが、2022年1月31日をもって終了しました。
なお、「保存容量の節約」モードでのアップロードは今後も無制限。オリジナル画質でのアップロードは、1つのGoogleアカウントに対して無料で提供される15GBのストレージを消費しますが、圧縮品質でのアップロードは制限なく行えます。
Googleは、初代Pixel発売時に、同スマートフォンのカメラ性能を宣伝すべく「永久に無制限のGoogleフォトストレージ」を提供していました。しかし、次に発売されたPixel 2/2 XLでは、オリジナル品質の無制限ストレージを約3年にまで短縮。Pixel 3aからは、オリジナル品質での無制限アップロードを廃止し、代わりに圧縮品質での無制限アップロードに変更。Pixel 4aからは、その宣伝がなくなり、2021年5月末で一般のGoogleフォトユーザー向け圧縮品質での無制限アップロードが終了するとともに、Pixel 4a以降の端末ではGoogleフォトに関する「特典」がなくなりました。
Googleは、無制限アップロードを終了した背景について、スマートフォンの内蔵ストレージ容量が年々増加していることを挙げています。
確かに、多くの最新ハイエンド端末では、内蔵ストレージが128GB以下の端末は稀であり、低価格帯端末でさえも64GB以上の内蔵ストレージを備えるものがほとんどです。ただ、内蔵ストレージ容量が増加するということは、その分端末の値段も上昇します。さらに、カメラの高性能化に合わせて、写真や動画ファイルが使用する容量も増えており、写真や動画を頻繁に撮影するユーザーや、品質にこだわるユーザーは、内蔵ストレージだけでは足りなくなる可能性も。内蔵ストレージの増加に合わせ、データのサイズも大きくなっているため、単純に保存領域が増えたとは言えません。
GoogleがGoogleフォトへの無制限アップロードを継続していれば、他社のスマートフォンとの大きな差別化を図れたように感じます。今後Pixelシリーズを販売していくにあたり、他社との大きな「差」を生み出すことはできるのでしょうか。