Qualcommは、10月に以前より予告されていたフラッグシップSoCのSnapdragon 8 Gen 4を発表する予定です。同チップは、スマホ向けSoCとして初めて、Qualcommが買収した「Nuvia」のOryon CPUを搭載するモデルとなりますが、どうやらそのスペックの一部がリークされたようです。Smartprixが伝えています。
伝えられたところによれば、Qualcommは、最近の命名規則に従い、Snapdragon 8 Gen 4を標準版(SM8750)と高性能なパフォーマンス版(SM8750P)の2つのバリエーションで提供するとのこと。標準版のチップはXiaomi、Vivo、OPPO、OnePlus、ASUSなど幅広いブランドの旗艦スマートフォンに搭載される見込みである一方で、パフォ-マンス版はGalaxy S25 Ultra限定となると伝えられています。
リークされたデータシートによれば、Snapdragon 8 Gen 4は大幅な性能向上よりも効率性を重視しているとのこと。TSMCの3nmプロセスで製造され、Qualcommが以前買収したNuviaのOryon CPUを搭載します。これは、モバイルノート向けCPUのSnapdragon X Elite/Plusで先に採用された技術です。
また、CPUの構成は、2つのパフォーマンスコア(4.0GHz)と6つの効率性コア(2.8GHz)で構成される2+6コア構成になるとのこと。近年のハイエンドSoCは、超高性能コア1基+高性能コア3基+低消費電力コア4基といった構成でしたが、Snapdragon 8 Gen 4では少数精鋭のような構成となっています。とはいえ、高効率コアも2.8GHzのクロックを叩き出しているあたり、マルチコア性能も高そうです。
GSMArenaによれば、Snapdragon 8 Gen 4のGeekbenchベンチマークスコアの点数はシングル2884点、マルチ8840点であるようで、このスコアはSnapdragon 8 Gen 3に比べてシングルで35%、マルチで30%増加した結果になっているようです。さらに、正式発表前のベンチマークスコアは最適化の余地を残しているため、ここからパフォーマンスが向上することも考えられます。
噂によれば、Snapdragon 8 Gen 4を搭載したスマートフォンを最初に発売するのはXiaomiであるとのこと。Snapdragon 8 Gen 4の発表が予定されている10月の直後に、Xiaomi 15シリーズが登場するかもしれない、とSmartprixは伝えています。