飾るしか用途なさそう。
高級ガジェットメーカーであるCaviarは、世界初の3つ折りスマートフォンであるHuawei Mate XT Ultimateのボディに金をあしらった特別モデルを発表しました。GSMArenaが伝えています。
同メーカーはこれまでも、ワニ革とゴールドメッキでオシャレにおめかしした「Huawei Mate XT Ultimate Black Dragon」と、純金をボディ全体に纏った「Huawei Mate XT Ultimate Gold Dragon」を発表しており、両モデル合わせて88個生産する予定であるとしていました。
今回のモデルは米国の超富裕層向けに1個限りの限定版として製造したとのことであり、ウェブサイトには掲載されていない逸品となります。
デザインとしては「Gold Dragon」と変わりないように見えますが、金の割合が75%である18金をふんだんに使い、なんと重量は従来モデルの298gから1kg(!?)に。1万5000mAhのバッテリーを搭載したタフネススマホであるUlefone Armor 26 Ultraですら600gなのに、このデバイスはそれを優に上回ります。
価格は10万ドル、日本円にして1570万円ほど。使用されている18金の相場から考えると、材料費だけでもかなりの額になるでしょう。しかし、スマホとしては到底実用的でない1kgという重量。もはやこれは、スマートフォンというよりは金製のフィギュアのようなものでしょう。普段使うのも緊張しますし、持ち運びも難儀しそうです。
このような製品を買い求める富裕層の心は我々一般人には分かりかねますが、折りたたみスマホはその見た目から「屏風」と呼ばれているので、中国芸術と最先端技術、それに物質的価値をいともたやすく示せる大量の貴金属を融合させた今回の製品は、全方位に自らの富を誇示したい超富裕層が欲しがるのかもしれませんね。