Appleは折りたたみ式の新型デバイスを投入する可能性があると噂されており、その主要素材として超薄型ガラス(UTG)の供給サプライヤーを選定中であると、The Elecによって報じられました。MacRumorsが伝えています。
報道によると、中国のLens Technologyがアップルの折りたたみデバイス向けUTGの主要サプライヤーとなる見込みで、全発注量の約7割を確保するとのことです。原材料については米国のCorningが供給する可能性が高いとしています。
ちなみに補助線として。折りたたみスマートフォンは画面にプラスチック素材を使っていましたが、昨今は薄型ガラスを採用。本邦の日本電気硝子もモトローラの折りたたみスマホに薄型ガラスを供給しています。
Lens Technologyは、大量生産能力と製造のための豊富な資金力において優位性を示しているとされています。特にガラスの強化技術と切断後の側面割れ抑制に優れており、ガラスの食刻技術も保有しているそうです。
同社は2025年にUTGの生産ライン拡大を計画しているとのこと。これはアップルが2026年後半に予定している初の折りたたみデバイスの発売に向けた準備とされています。UTGの中央部分のみを薄くすることで、全体的な厚みと耐久性の向上を図るようです。
韓国のDowoo InsysとUTIも二次サプライヤーの候補として挙がっています。特筆すべきは、Dowoo Insysが2024年10月にUTGの中央部分の薄型化に関する2つの特許を取得しており、そのうちの1つがアップルの同時期の特許と類似しているということです。
当然ながらApple自体は折りたたみスマホの開発に関して何らコメントを発表していない一方、今回のThe Elecなどの業界紙が報じているように、業界関係者らはすでに開発が進行していると見ています。
サムスン・ディスプレイが、アップルの初の折りたたみデバイス(折りたたみiPhone)向けパネルの独占サプライヤーとなる可能性があります。アップルアナリストのミンチー・クオ氏やジェフ・プー氏、The Information、ウォール・ストリート・ジャーナルは、いずれも発売時期を2026年後半から2027年初めと予測しています。