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dTVターミナルを使った感想。

dtv

 テレビにHDMIケーブルを接続し、dTVの動画を閲覧できるNTTドコモのセットトップボックス「dTVターミナル(dTV 01)」の使い勝手をレビューします。HDMIドングル「Smart TV dstick」は、SD画質しか観れないので論外でしたが、dTVターミナルならHD画質以上で動画を観ることができます。

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 付属品はHDMIケーブル、ACアダプターとケーブル、リモコン、クイックスタートガイド。

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 起動するとdTVの特徴である「イチオシ動画(ザッピングUI)」が表示されます。右にスクロールするほど洋画 邦画、アニメ、海外ドラマと切り替わります。すぐに番組の冒頭や予告編が流れ始めるのは、番組内容を把握しやすく面白いです。

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 とっつきにくいですが、縦軸は時系列、横軸はカテゴリであることを理解して十字キーで操作すれば、これはこれでアリだと感じます。

 ちなみにモバイル版dTVアプリも、同じように動画が流れ始めるのですが、それはさすがに通信費を無駄に消費してしまうのでストレスですが、dTVターミナルを固定回線で利用する分にはその点はどうでもいいので、率直に評価できます。ただ、飽きたら設定からオフにできると良かったと思います。

 dTVはリンク機能(HDMI-CEC)対応のはずですが、私の環境(X9300Cとの組み合わせ)だと、電源のオン/オフが連動しません。入力切替時にもdTVが起動してくれません。X9300C側のアップデートでHDMIリンクの不調は改善し、その他の機器とのHDMI連携はうまくいっているので、おそらく相性か、dTV側の問題かなと推測はしています。テレビ側のリモコンで入力切替して、dTVのリモコンもオンにするという作業が必要になります。

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 また、HDMI経由で、テレビ側のリモコンから十字キーやバックキー操作はできるのですが、起動直後のザッピングUIがバックキーを受け付けてくれず、結局、dTV側のリモコンも操作に必須になります。やはりザッピングUIはオフに出来るオプションが必要だと思います。テレビ・各種機器の操作は、極力テレビ側のリモコンに操作を集約したいので、これらの点は残念です。

 キーボードのUIは、Huaweiのスマートフォン用のものを転用しているのか、装飾過多の上、英語や数字でタブが別れており頻繁なタブ切り替えが求められるなど、初期ファームでは破滅的に使いづらかったのが、最新ファームではシンプルになっており、今は常用に耐え得るものとなっています。テレビでの仮想キーボードでの文字入力は、大体どれも面倒なものが多いです。これも例に漏れず、面倒ではあるものの、その中では及第点であると思います。

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 動画の数は公称12万本以上を謳っており、数の上では十分充実しています。これで月額500円というのはお得です。ただしHDよりも画質の低い作品も多いのは残念。また、自分の趣味嗜好にラインナップが一致しているとは限らないので、必ず事前の試用をおすすめします。

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 ちなみに最も充実しているカテゴリは、約1300作品ある洋画です。例えばアクションやホラーは充実していますが、SFカテゴリはわずかに88作品、しかもその内実はほとんどがレンタルで、1本あたり700円だったり。さらにアニメは約300作品ですが、そのほとんどがキッズ向け。深夜帯に放送されているような多数のアニメを視聴するには、dアニメストアと契約する必要があります。こちらのラインナップ自体は非常に充実しているので、アニメファンならdTVを契約せずdアニメストアのみ契約するのも手ですね。

 また、海外ドラマに弱そうなイメージですが、FOXチャンネルと提携するなど、意外な作品もあったりしますので、やはり試用は不可欠。試用した上で、ラインナップが自分の趣味嗜好と合っていると判断した人や、作品やジャンルに強いこだわりがなく暇潰しにTSUTAYAにDVDをレンタルしに行くのが習慣化している人は、dTVを契約するのはお得であると言えそうです。

 ちなみにdTVの契約にはドコモ回線は必須ではありません。クレジットカードの紐付いたdocomo IDさえあれば契約できます。

 HuluやNetflixは、話を見終えたら自動的に次の話が再生されるのが便利です。dTVはデフォルトではそうなっていませんが、設定から連続自動再生をオンにできるので、必ずオンにしておきましょう。

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 OSはAndroid 4.2ベース、実行用メモリは1GB、チップはHi3719C デュアルコア 1.5GHz。動作のサクサク感は可もなく不可もなく。挙動は若干不安定な部分もあります。アップデートでマシになっているとは思います。

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 アップデートや設定変更により、最低限使えるレベルにはなっているとは思います。dTVのサービス内容・価格・ラインナップに満足していて、dTVの利用頻度が高い人は、検討する意味はあるでしょうし、税込み7538円という本体価格も甘受できるかもしれません。とりあえず接続すれば、あまり機械に詳しくない人でも、何となく扱えるというのもメリットかもしれません。

 なお、dTVは、dTVターミナルを買わずとも、iOS / Android向けのモバイルアプリでも利用可能です。画質の低い作品も、スマートフォンの画面サイズなら気になりません。テレビで観たいと思ったら、右上のボタンを押せばキャストできます。(Android TV搭載のテレビやNexus Playerなどが必要。iOS端末ではAir Play経由でApple TVへの出力も可能)

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 dTVアプリからキャストする際、「対応機器でないとHD再生できない」主旨のメッセージが出ますが、少なくともAndroidスマートフォンとAndroid TV搭載BRAVIAの組み合わせにおいては、HD対応作品は最大限可能な限りの解像度でキャストされているように見えます。

 dTVアプリはBRAVIAの従来型プラットフォームにも対応しているので、Android TV対応のアプリが登場するのも時間の問題ではないかと思っています。対応しなくても、モバイルアプリとの組み合わせで使えています。

 個人的には、NetflixやAmazon Primeで動画を観ているので、dTVはあくまで補助的な位置付けです。テレビのHDMI端子の数には限りがありますし、電気代の無駄なので、他に何かHDMI端子の必要な機器を買ったら、真っ先にリストラ対象にする予定なのがdTVターミナルです。dTVというサービスは活用する余地があるものの、dTVターミナルは必ずしも必要ではないというのが私の個人的な結論です。

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