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BS4Kで見るNHK紅白歌合戦は「最悪」だった

 新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 さて、皆さん年末の特番は何を見て年越しを迎えたでしょうか。ガキ使を見ながら記事を執筆し、孤独のグルメと紅白歌合戦を録画しました。

 紅白歌合戦はBS4Kで放送しているとのことで、筆者もBS4Kで録画しました。「好きなアイドルやアーティストを4K高画質で見れる、いや~~録画見るの楽しみだな~~!」と思いながら年越しました。

 ところが、楽しみにしていた紅白歌合戦BS4K放送に対して、オーディオビジュアルマニアでもある筆者は、強烈な違和感を覚えたのです。

紅白歌合戦BS4K放送に感じた違和感

 年越しを終え、さて紅白を見るかと録画を再生しました。輝度が圧倒的に低いのです。長時間テレビを見ていたがために、有機ELパネルが輝度を抑えているのかな、と思い視聴を続けました。

 見ているとやけにカメラがぶれている上、クレーンの絵が見切れているなど、まあ酷いわ酷いわ。生放送なので、こういうのも醍醐味だよな~~と思っていました。

 しかし、ディズニーの映像になった途端絵が粗くなり始めました。どうやら映像ソースはHDのようです。4KにこだわるNHKが珍しいな、とは思いましたがなにかミスでも起きたのだろうと思いました。

 楽しみにしていたPerfumeが登場しました。ここからアーティストの映像がやけに粗くなりました。これもHDのようで、はじめは収録か?と思いましたが、どうやら中継?別スタジオのようです。続いて嵐もHD。そして初出場のYOASOBIもHD。東京事変もHD。大御所はこぞってHDです。

 あれだけBS4K8Kを推進するNHKが、信じられないことに、ほとんどHDのものをBS4Kで放送しているのです。

なぜ?

 まず違和感を整理していきます。

”暗い”

 これはHDR放送を行っていないためです。BS4Kで放送されるNHKの番組は基本的に4K HDRで行われています。以前にもネットで少し話題になりましたが、BS4K放送は暗いと話題になりましたが、それと同様の問題かと思います。

クオリティ

 カメラがブレる、見切れるなどありましたが、実はこの問題地上波では発生していないようです。つまり、地上波とBS4Kで映像ソースが全く違うのです。スイッチングの問題か、カメラの問題かわかりませんが後日NHK+で配信されている紅白をみると完璧なクオリティで放送されていました。つまり、BS4Kだけクオリティの低いコンテンツが放送されていたことになります。

なぜHDだったのか

 主に中継、別スタジオのみHDのようです。中継車が足りないのか?といえばそういうわけではなく、NHKには8K中継車が3台用意されています。8K中継車は世界に4台(筆者が確認している限り)しかないなか、NHKが3台所有しているのです。そんな中継車をフルスペックで使わず、HDで抑えたのは謎。

 おそらく、トラブル防止のため慣れているHDで行ったと思いますが、そんな状態で東京オリンピックを迎えようとしていたのならば笑いものです。

 機材が不足していたのか?と思いましたが。基本的に中継車には必要台数分のカメラが用意されているはずなので、カメラが不足していることもありえません。

なぜNHKが妥協に走った?

 BS4Kを視聴しているユーザならわかるかと思いますが、NHKのBS4Kの番組は民放とは比べ物にならないほど高いクオリティで制作されています。ましてやNHKは昨年度の紅白歌合戦はHDR、オール4Kで制作しています。そんな中なぜ2020年度は妥協しているのか。正直理解し難いです。

 政権から受信料の引き下げを求められるNHK。BS4KやBS8Kに関しては規模縮小が求められています。その影響が早速2020年度の紅白歌合戦に現れたのでしょうか。

 またテクニカルな面で、地上波とBS放送を別ソースで作成する必要があり、どうしても別オペレーションが求められているのならば、社内内部で地上波を優先し、BS4Kはおまけのようなポジション、扱いをされている可能性もあります。確かに視聴者が多いのは地上波ですが、高いクオリティを求めているのはBS4K。それを期待している視聴者が多いのも事実です。それを蔑ろにして低いクオリティのものを作り上げてしまうNHKなら、僕は受信料を支払いたくないです。

改めて問われる受信料制度

 筆者はNHKの受信料制度に関して肯定的な立場を取っています。それには民放にはない、卓越した技術力・開発力これが見たいので納得して地上波とBSの受信料を払っています。

 それなのに、こんな酷いNHKらしくない低クオリティなコンテンツを垂れ流すのであれば、正直BSにお金を払う意味がありません。

 私はNHKの受信料が高いとは思いません。これだけ高いクオリティのコンテンツを作れるのは民放でもなくNHKだけです。技術力に関してもNHKは世界トップクラスの中継・放送技術があります。これを家庭で視聴できるのは個人的には安いと思います。

 またテレビを設置して視聴しているにも関わらず受信契約を交わしていない人は正直いかがなものかと思っています。現行の放送法では受像機器を設置した場合、受信契約の義務があるからです。

 しかし先にも述べたとおり、そんなNHKが低レベルなコンテンツを作るのならば筆者とても考えを変えざるを得ません。2021年の紅白はどうなるのか、注視したいところです。

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