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楽天モバイル、「Rakuten UN-LIMIT VI」正式発表。全国民に最適、無制限から「1GB以下0円」まで段階制ワンプラン!

 楽天モバイルは、2021年1月29日に東京都内にて記者発表会を開催。新料金プラン「Rakuten UN-LIMIT VI (ラクテンアンリミット6)」を正式発表しました。

楽天モバイル「Rakuten UN-LIMIT VI」正式発表

全国民をカバーする段階制プラン

(自ら登壇してプレゼンする楽天グループ三木谷浩史社長)

 あらゆる人に安価で高速なネットワークを提供することを目標にサービスを提供してきた楽天モバイル。従来ユーザーは楽天MVNOあわせて360万契約。当初たくさん使うヘビーユーザーへの提供を意図していたものの、日本のユーザーの約6割は、容量をあまり使わないライトユーザーであるといいます。

 しかしゲーム機のゲームをダウンロードすれば50GBの容量が必要という例を挙げ、利用データ通信量は増加、5G時代には無制限プランが必要とも。

 そうしたライトユーザーからヘビーユーザーまで全部カバーする、全国民に最適なプランと銘打ち「Rakuten UN-LIMIT VI」を発表。

 データ利用量で金額が決まる段階制。無制限(20GB以上)で2980円、20GB~3GBで1980円、3GB~1GBで980円、1GB以下は0円。

 楽天モバイル1回線目なら、1GB以下は0円維持できるので、サブ回線として使っている人にはまたとない朗報。さすがに2回線目以降は下限980円となっています。

 もちろんこれまで通り、Rakuten Linkアプリからは追加利用料なしで国内通話かけ放題。5G利用料などの追加オプションも不要で使える、完全上位互換のようなプランです。既存のRakuten UN-LIMIT V契約ユーザーは、2021年4月1日に自動的に新プランへと切り替わります。

2021年夏、人口カバー率「96%」見通し

 使わない月は安くなるので、サブ回線としての魅力が飛躍的に増した楽天モバイル。ではメイン回線として使うにあたって気になるのがエリア。楽天MNO回線エリアの全国人口カバー率は、2021年夏頃に96%見込みとのこと。

 なぜこんなに前倒しできるのか。楽天モバイルは基地局について、どこの場所にどう必要なのかデータを持っている上、仮想化技術により部品もパーツも少なくて済むので、効率が高いといいます。さらに多数の楽天社員を動員、楽天市場で培った営業力で、設備を置く施設のオーナーへの交渉にあたっているとのこと。

 さらに人工衛星を用いて100%エリアカバーを2023年以降実現予定。衛星でのエリア化については宇宙から電波を飛ばすことになるため、免許の問題などクリアすべきハードルはあるものの、本件に関する総務省のタスクグループで他社を含めた定期的会合もあり、電波干渉しないよう検証も実施、業界全体で実務レベルで検討をしていると説明。

 とはいえ、質疑応答で記者にプラチナバンドの必要性を問われると、必要ですと率直に回答。三木谷社長自身は東京都内でほぼ繋がると体感を語りつつ、数少ない繋がらない箇所として、路地裏の奥の店を挙げ、そういったケースを無くすためプラチナバンドの必要性を説明しました。

なぜこんなに安くできる?大丈夫なのか?

(楽天MNO『220万超え』)

 あまり使っていないユーザーの料金を自動的に値引きする大盤振る舞いなわけですから、採算率は悪化すると考えるのが自然です。

 1GB以下を0円にすると利益は上がらないのではないか、データ量をたくさん使わせる仕組みはあるかとの質問に対して三木谷社長は、1GB未満の人はタダでいいんじゃないかという素朴な発想から来ており、トリックのような仕組みはやる気がないと回答。しかしながら回線速度があれば殆ど使わなかった人も1GBを超えてくるのではと見ているとのこと。

 かつて損益分岐点を700万契約、それまでは赤字だと説明していた楽天モバイル。では今回の「安すぎ」プランで、損益分岐点はさらに先になってしまうのか?

 これについて三木谷社長は、単価は下がるので当然変わるとする一方で、獲得コストは下がり、解約率も下がると見ており、黒字化するタイミングは変わらないのではないかとの見解を示しました。

 また、世界中のキャリアが土管化を避けるために周辺サービスも始める中、楽天は周辺サービスが既に完璧であるとし、楽天モバイルを契約した人は楽天経済圏サービスの利用率が上がることからアグレッシブに料金設定できるのだといいます。

(移動体通信事業に乗り出す前から強力な布陣を築き上げてきた『楽天経済圏』)

 また、楽天モバイルが開発する4G/5Gコンテナプラットフォーム「RCP(Rakuten Communications Platform)」。完全仮想化クラウドネイティブネットワークを安全かつ安価に導入できるRCPを、海外通信事業者、政府機関、企業に売り込んでおり、楽天モバイルは世界の仮想化モバイルネットワークの震源地、トップランナーであり、楽天モバイルはもはや単体事業ではなく、楽天経済圏とRCPプラットフォーム世界進出の野望で成り立つ三次元事業であると豪語しました。

総評:MNO四社戦国時代本格突入、今後の楽天モバイルに期待

 楽天モバイルは2020年のMNOサービス開始により、2980円で無制限・ワンプランを掲げて携帯サービスを展開してきました。

 ところが、携帯大手三社がオンライン専用プランと称して20GB+制限後速度1Mbpsのプランを2980円で投入。露骨に楽天モバイルの価格と被せ、早くも大手三社がガチンコで楽天モバイルを潰しにかかるような形となっており、楽天モバイルは否応なしに対応を迫られてきました。楽天モバイルは「諸般の事情」として明確な理由こそ明らかにしていないものの、ahamo発表直後に予定していた記者発表会を一旦キャンセルしており、これまで虎視眈々と迎撃の策を練ってきたことが伺えます。

 今回の満を持しての料金プラン発表は、大手三社に対抗、新規顧客獲得に加えて、「料金1年間無料」目当てに獲得してきた既存顧客の流出阻止を兼ねる狙いがあると見られます。

(50GB利用例の部分はやや現実味に欠けた比較にも思える、挑発的なスライド)

(大手三社のネット専プランとは異なり、楽天モバイルは店舗でも受付する点も強調)

 三社の値下げに政府の圧力があったとはいえ、大手三社から素晴らしい若者向けネット専プランが出てきたのは、楽天モバイルの功績でもあります。ここで楽天モバイルは退場することなく、三社をさらに上回る素晴らしいプランで覚悟を示してきました。今後も楽天モバイルの挑戦、そこから巻き起こる競争に注目していきたいところです。

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