カメラ評価の研究機関DxOMarkは、Sonyのスマートフォン「Xperia 1 II」のカメラスコアを発表しました。
それによると、Xperia 1 IIは112点とのこと。Xperia XZ3は79点、Xperia 1は87点と低いスコアを記録していたため、大幅なランクアップを達成したことになります。
DxOは「Sonyの大きな進歩」と題し、前モデルよりも高いカメラ性能を評価。しかしながら高価格帯の多くのハイエンドデバイスと比べると見劣りするといいます。
暗所でも低ノイズ、屋外のダイナミックレンジ、超広角のディテール、ポートレートの深度推定、屋外録画の正確なホワイトバランスを長所として評価する一方、暗所でのダイナミックレンジの狭さ、静止画の色かぶり、色の量子化と色相の歪み、不安定なAF、ポートレートモードでの狭いダイナミックレンジ、望遠の低ディテール、映像録画の狭いダイナミックレンジ、薄暗い場所での低露出/ビデオAF不安定、暗所での映像録画のノイズなどを短所として挙げました。
Xperia 1 IIの112点に近いモデルとしては、Galaxy Z Fold2が109点、LG Wingが110点、Galaxy Note20が112点、Galaxy Note20 Ultraが117点、HUAWEI P40が112点、Pixel 4が113点。
しかしながらHUAWEI Mate 40 Pro+(139点)、P40 Pro(132点)、Xiaomi Mi 10 Ultra(133点)、iPhone 12 Pro Max(130点)といったトップクラスの機種には及んでいません。
経営/開発体制変革後のXperiaは、最新ハイエンドスマートフォンカメラの大きなトレンドであるコンピューティショナルフォトグラフィーとは異なる、Sonyの他部門との協業による瞳AFや楽しいマニュアル撮影、手のひらに乗る映像業務機器アプリケーションといった、数値化できない部分において新しいアプローチも試みている点が特筆に値します。DxOMarkはその圧倒的なレビュー数や考察から一読の価値がある反面、スコアの割り振りの恣意性による算出等への疑義を呈される場面もあり無謬ではないことから、点数自体は過信しすぎず、検証内容の作例や言及を見た上で、判断の参考指標の一つとすることが肝要です。
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