
5年前のGPUが帰ってくるかも。
NVIDIAが2021年2月に発売したGeForce RTX 3060を、2026年3月中旬にも再投入する可能性があると、KitGuruやWCCFTechが伝えています。中国Board Channels発の情報によれば、3月10日から20日にかけてAIB(ボードパートナー)向けの出荷が始まる見通しで、1月の時点でもQ1 2026中の復活がうわさされていました。
再投入の背景にあるのは、RTX 50シリーズが採用するGDDR7を含むメモリ供給の逼迫です。NVIDIA公式によればGeForce RTX 5060/5060 TiはGDDR7を採用しており、VideoCardzはBoard Channels情報として、2026年上期のRTX 50シリーズ供給が前年同期比で30〜40%少なくなる可能性を伝えています。
メモリ逼迫の要因として、AIデータセンター向けHBMや高付加価値DRAMへの製造能力シフトが続いている点が挙がっています。Reutersによると、メモリメーカーがAIサーバー向けHBMへ生産を集中させた結果、他セクター向けの供給が圧迫されているとのこと。TrendForceも、主要DRAMメーカーが高エンドサーバーDRAMとHBMを優先し、民生向けメモリの供給を絞っていると伝えています。
HBM(High Bandwidth Memory)は、DRAMチップを何層にも積み重ねて超高速にデータをやり取りできるようにしたメモリのこと。要するに「メモリのミルフィーユ」で、AI学習のように膨大なデータを一気に処理する場面で威力を発揮します。製造に手間がかかるぶん高価で、メーカーがこちらに工場のリソースを回すと、普通のPC向けメモリが手薄になるわけです。
こうした状況の代替候補として浮上しているのが、Ampere世代のRTX 3060です。NVIDIA公式ではRTX 3060に12GB/8GBのGDDR6モデルが存在し、メモリバスは192-bit/128-bit。KitGuruは、現行Blackwell/Adaとは異なるSamsung 8nm系のAmpereである点や、GPUダイとメモリを束ねた「installation kits」としてパートナーへ供給できる可能性が、再投入観測を後押ししていると伝えています。
価格は現時点で不明です。参考までに、NVIDIAの現行エントリー向けGeForce RTX 5050は2025年6月時点で249ドルからと案内されており、RTX 3060の再投入が実現した場合にどの価格帯を狙ってくるのかも気になるところです。



















