Galaxy Watch5 Proのスペックがリークされる。 すまほん!!

 Samsungは、折り畳みスマホの代表格であるGalaxy Z Fold4/Flip4をはじめとした製品の発表を、8月10日のGalaxy Unpackedイベントで予定しています。大画面で無骨な「Galaxy Watch5 Pro」のスペックのリークをPhone Arenaがまとめていたため、紹介します。

Watch4 Classic然としたデザイン、回転ベゼルは廃止

 まず、最も大きな変更点が回転ベゼルの廃止。回転ベゼルはスクロールに用いることができ、無印とClassicの差別化ポイントとなっていました。

 曰く、Galaxy Watch5 Proでは耐久性や堅牢さを重視するようで、部品を減らし、耐久性を向上、故障リスクを減らさんとしているものだと捉えられます。おそらく、Galaxy Watch4で採用されている仮想的なベゼルが使えるものとみられます。

 また、回転する機構こそ備えないものの、ベゼルは盛り上がっているとされており、思わぬ衝突や傷から画面を守ることができそう。

 他方、本体の厚みはかなりあるようです。これはGalaxy Watch5 Proが非常に大きなバッテリーを搭載していることに起因するとのこと。Galaxy Watch4やApple Watchシリーズといった高機能スマートウォッチの電池持ちはまだまだ劣悪であり、電池持ちを改善できるのなら本体の厚みはトレードオフできる要素であるといえます。

7月配信のOne UI Watch 4.5搭載、入力の幅広がるか

 ソフト面では、今年7月に発表されGalaxy Watch4シリーズに提供されることが明らかとなった「One UI Watch 4.5」プリインストールされる見通し。Wear OS 3.5をベースとしているため、もちろんLINEをはじめとした豊富なアプリを利用可能。

 One UI Watch 4.5では、主にインターフェース周りの改善が主。これまでは音声入力・グライド入力・キーボード入力が用意されていましたが、新しくフルQWERTYキーボードに対応するようになるほか、入力途中で入力方法を切り替えることもできるようになったようです。筆者も、音声入力で正しく入力されなかった部分を修正するのに四苦八苦していたため、この変更はうれしく思います。

 また、接続するスマホがSIMを複数搭載していた場合、スマートウォッチから電話をかける際にどちらのSIMで発信するか選択できるようになるとのこと。

最大の魅力、バッテリー容量と充電速度

 Galaxy Watch5 Proでしばしば最大の魅力と語られるのがそのバッテリー容量と充電速度。Galaxy Watch4 Classicは最大でも361mAhのバッテリーを搭載しているのに対し、Galaxy Watch5 Proではその1.5倍近く、527mAhを搭載するとされています。2日も持たなかった先代から飛躍的に進化し、最大3日の電池持ちを謳います。

 また、充電速度も高速化。Galaxy Watch4シリーズでは5Wで、満充電には2時間以上かかりますが、Watch5 Proでは10Wでの充電に対応。30分で45%、1時間で満充電ができるとされています。

価格は微増、バッテリー持ちとペイできるか

 従来のGalaxy Watch4 Classicでは画面サイズが42mmと46mmの2種類が提供されていましたが、Watch5 Proでは45mmの一種類に統一されるようです。

Galaxy Watch4。40mmと44mmがラインナップされている

 もちろん、Wi-Fi版とLTE版が用意されますが、うちLTE版の詳細な価格は不明。Wi-Fi版の価格は349ドル、もしくは399ドルであるとされています。42mmが存在しないため開始価格は上がってしまいましたが、強化された点を考慮すればコスパは悪くないでしょう。ただし、国内では円安の影響をモロに受け、価格上昇は避けられないものとみられます。

総評

 現時点でリークされている情報では、Galaxy Watch5 Proも期待を裏切らないデバイスになりそう。バッテリー持ちの悪さをバッテリー容量の巨大化という単純かつ原始的な方法で解決し、よりさらなる利便性と快適性を追求しています。価格さえ気にならないレベルであれば、Androidスマホを利用するユーザーに最もおすすめできる高機能なスマートウォッチという座は健在なのではないでしょうか。

 余談ですが、筆者は7月上旬に「プライムデーで安いし次期モデル出るときは円安だし便利そうだった回転ベゼルなくなるらしいから今のうちに買っちゃえ」とGalaxy Watch4 Classicを購入。Galaxy Watch5 Proの操作性やバッテリー持ちその他諸々によって、この判断が正しかったのかそうでなかったのか明らかになるところ。

こんな記事も読まれています

噂:Galaxy Watch5、Classicモデル消滅はほぼ確定か。コードネームから判明。

GalaxyGalaxy WatchGalaxy Watch4 ClassicGalaxy Watch5Galaxy Watch5 Pro

サムスンが開発中と噂されている、次期スマートウォッチ「Galaxy Watch5」シリーズに関して、デバイスのコードネームが判明。Classicモデルが存在しない可能性が高いと、蘭GalaxyClubが伝えました。同誌によると、「Galaxy Watch5」シリーズとみられるデバイスのコードネームは、それぞれ「Heart-S」「Heart-L」「Heart-Pro」の3つであるとのこと。「Hear...

噂:「Galaxy Watch5 Pro」のディスプレイは超頑丈に?サファイアガラスを採用か。

GalaxyGalaxy WatchGalaxy Watch5Galaxy Watch5 ProSamsung

現在開発中と噂されている、Samsungのスマートウォッチ「Galaxy Watch5 Pro」に関して、ディスプレイにサファイアガラスが採用される可能性があると、著名リーカーのIce universe氏が言及しました。Galaxy Watch5 ProSapphire glassTitanium— Ice universe (@UniverseIce) May 14, 2022同氏によると、次期...

Galaxy Watch5の3Dレンダリングがリークされる。

GalaxyGalaxy WatchGalaxy Watch4Galaxy Watch5Galaxy Watch5 Pro

Samsungが開発中と噂されている、同社の次期スマートウォッチ「Galaxy Watch5」シリーズに関して、同製品のものと見られる3Dレンダリング画像が、著名リーカーのEvan Blass氏によってリークされました。同氏が91mobiles経由で公開した画像や動画からは、「Galaxy Watch5」と「Galaxy Watch5 Pro」とみられる端末の詳しいデザインが確認できます。特に注目...

𝕏もフォローしてね

ウェアラブル」についての他の記事

vivo、第三のOS「BlueOS」を発表! vivo Watch3に搭載へ

BlueOSVivo

vivoは11月1日(現地時間)、自社開発の新OS「BlueOS」を発表。同社のスマートウォッチ「vivo Watch3」に搭載することを明らかにしました。業界初!Rust言語で開発された高速OS BlueOSの初搭載製品となるvivo Watch3BlueOSは既存のモバイルOS(iOSやAndroidなど)とは互換性のない、いわゆる「第三のOS」です。特筆すべき点は、「Rust」と呼ばれるプロ...

Apple Watch、Android対応を計画。しかし断念

AppleApple WatchFennel

Bloombergは、AppleがApple WatchのAndroid対応を計画していたものの、断念していたと報じました。記事はApple関連の非公開情報で知られたMark Gurman氏によるもの。それによると、このApple WatchのAndroid対応計画は「Project Fennel」の名称で進められていたものの、iPhoneの売上を落とす可能性から中止の判断を下したとのこと。本件を...

ドコモ、ワンナンバーサービス登録料金を無料化!

Apple WatchGalaxy Watch6NTT docomoPixel Watch2ワンナンバーサービス

NTTドコモは、「ワンナンバーサービス」の登録料金を無償化すると発表しました。理由は「顧客利便性向上のため」。ワンナンバーサービスは、スマホ無しで外出してもウェアラブル端末側で通話通信が可能になるサービス。スマホの1つの電話番号を共有が可能。対応端末としては、Apple Watchシリーズ、Galaxy Watch6、Pixel Watch2がありました。従来は登録手数料1回につき550円でした。...

久々のデカコア搭載SoC!Samsung、Exynos 2400を発表

AMDExynosExynos 2400GalaxySamsung

Samsungは、自社製ハイエンドSoCの「Exynos 2400」を発表しました。現時点では公式より詳細な情報は出ていませんが、先代のExynos 2200に比べて1.7倍高いCPU性能をアピールします。現時点でExynos 2400のCPU構成は公式に発表されていませんが、すでにGeekbench 6のスコアが流出しています。それによれば、性能の異なる4種類のCPUが1+2+3+4という構成で...

Armから離脱の動き?QualcommとGoogle、スマートウォッチ向けRISC-Vチップを共同開発

GoogleQualcommRISC-V

QualcommはSnapdragon 8 Gen 3などを発表する見込みのイベント「Snapdragon Summit」を間近に控えていますが、ArmではなくオープンソースなRISC-Vアーキテクチャを用いたスマートウォッチ向けプロセッサの開発を、Googleと共同で行っていると発表しました。いろいろと不安定なArmから離脱する動きが、また一歩進んだ形です。RISC-Vはカリフォルニア大学から始...

噂:iPhone 16シリーズ、上位と下位で採用モデムを変更する戦略転換か

iPhone 16iPhone 16 ProSnapdragon X75モデム

次期iPhone 16 Pro/Pro Maxにおいて、無印モデルより性能の高い5Gモデムが搭載されるかもしれないようです。MacRumorsが伝えました。これは投資会社海通国際証券のアナリスト Jeff Pu氏による、最新の調査レポートに基づくもの。伝えられたところによれば、iPhone 16 Pro/Pro Maxの2モデルについては、Qualcomm製の最新モデム「Snapdragon X7...

イーロン・マスク氏が共同設立したNeuralink、脳に接続するチップの被験者を募集開始

Neuralinkイーロン・マスク

テスラCEOのイーロンマスク氏が共同設立したNeuralinkは、初の人体に対する治験の承認を当局から受け、被験者の募集を開始したことを発表しました。この研究の目標は、人々が思考だけでコンピューターのカーソルやキーボードの操作を行えるようになることであり、初期の研究では体に埋め込むN1インプラントや手術用のR1ロボットの安全性を評価することにあります。今回の治験の対象は、頸椎損傷やALS(筋萎縮性...