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1万円台で買えるiPad用Magic Keyboardの類似品をレビュー!

 iPadを持っていると一度は欲しくなるのがMagic keyboard。家電量販店の売り場では必ずMagic Keyboardが装着されているiPadがあります。しかし純正品の価格はiPad Pro 11・Air用で4万3680円、Pro 12用で5万1980円とあまりにも高価(7月1日に1万円近く値上げ)。

 サードパーティー製の類似品は以前からありましたが、最近はiPad本体がしっかり浮く、まるで純正のような類似品が登場しているようです。

 それだけでなくかなり安価ということで、購入してみたのでレビューします。

開封・外観チェック

 ブランド名は入っていませんがP109と記載されています。これが商品名のようです。今回はiPad Pro 11用に買いましたが、iPad Air 第4・5世代と共通です。また、iPad Pro 12.9用もあります。キーボード本体と充電ケーブル、キーボードカバー、説明書、キーボードショートカット一覧が入っていました。

 LogicoolのFolio Touchも使ったことがありますが、あれはSurface Proシリーズのようなキックスタンドにより画面が遠い上に奥にスペースを取るため、やはりこのフローティングスタイルはあまりスペースを取らず画期的。

 iPadを装着してみます。マグネットは結構強力で簡単に定位置にピタッとくっつきます。誤って落ちることもなさそう。

 構造は本当に純正そっくりで、若干の角度調整もできます。デザイン上の主な違いとして背面にAppleロゴがありませんが、それでもMagic Keyboardを使っているようにしか見えないと思います。

 閉じるとそのままケースになります。しかしかなり厚く、重め。純正Magic Keyboardが約600gなのに対し、本製品は約830g。iPad Pro 11と合わせると約1.3kgにもなり、13.6型のM2 MacBook Airを超えてしまいます。厚さは最も厚い部分で2cm。軽さと薄さというiPadの大きな利点を犠牲にしており、持ち運びには向かないと感じます。

 側面は純正同様保護されておらず、Apple Pencilをつけているとカバンの中で外れそうです。

使用感

 閉じた状態から開くと自動でiPadも画面が点灯します。キーボードの右上にあるタッチセンサー式のボタンをダブルタップすると電源が入ります。初回はFn+CでペアリングモードにしてiPadと接続。次回以降は電源を入れると自動的に接続されます。ダブルタップするだけなので特に面倒ではありません。

 キーボードはこのサイズながら慣れれば問題なく打てます。一部のキーは特に小さいですが、これは純正品も同じなので仕方ない点。打鍵感がしっかりあり、キーストロークは案外深めです。安物感はありません。バックライトつきなので暗所でも使えます。

 純正Magic Keyboardと違いキーボードショートカットに対応しています。Fnキーと数字キー等を同時に押せば画面やバックライトの輝度や音量の調整、ホーム画面、ロック、メディアコントロールなどの操作が可能です。iPad本体上部のボタンに手を伸ばさなくて良いのでとても便利。

 トラックパッドは普段MacBookを使っているとやはり小さく感じます。しかし感度は良好。MacBookやApple認定のLogicool製品の使用感よりは若干劣りますが、それでも十分実用的。複数の指でのジェスチャーにもしっかり対応しており、ほぼ誤作動なく思った通りに操作できます。

 よくある物理式と違って上部が押せないこともなく、全体のどこを押してもしっかり反応します。

M1 MacBook Airとの比較

 トラックパッド設定にも対応しており、軌道の速さの調整や「タップでクリック(押し込む必要がない)」等のオン・オフもできます。

 Smart Connecter経由ではなくBluetooth接続です。遅延はキーボードでは感じられませんが、トラックパッドは素早く操作すると少しだけ気になります。

充電は手動

 純正品やLogicoolと違ってSmart Connecter経由の自動接続・充電には対応していないため、別途USB Type-Cケーブルで充電する必要があります。とはいえバッテリー持続時間は長めで、バックライトオフで最大80時間持続を公称しています。実際、約30分連続使用して1%減少しました。これならあまり手間にはならなそうです。

 純正Magic Keyboardではキーボード左側についているUSB Type-Cポートのパススルー充電機能により、Magic Keyboard経由でiPad本体を充電しつつiPad本体のUSB Type-CポートでUSBハブ等に繋ぐといった使い方ができます。しかし本製品のポートはキーボード自体の充電専用のためそれはできず、左右両側から充電しやすいというメリットもありません。

便利な場面

 筆者はiPadにはキーボードもトラックパッドもいらないと思っていましたが、確かに特定の作業には便利です。例えばWordPressに代表されるブログ執筆やCanva(画像編集)などブラウザベースの作業。PCでの使用を前提に作られているためタッチでは操作に難がありますが、本製品を使えばPCに近い感覚で作業できます。実際、この記事の多くの部分も本製品を使用して快適に執筆できました。

 なお、デフォルトでは表示が大きすぎるのでSafariの設定からページの拡大・縮小を85%にするのがおすすめ。

 また、Office系アプリもキーボードとトラックパッドがあった方が操作しやすいです。ソフトウェアキーボードは画面の下半分を占めてしまうため、単に文字入力するだけならいいものの複雑な編集をする際は邪魔に感じます。外部キーボードを使えば画面を広く使えます。

 Macと同様にライブ変換が使えて快適。慣れると入力が速くなります。Safariに限らずキーボードショートカットが使えるので変換候補を選ばなくてよく、速く操作できて便利です。タッチではやりにくいカーソル移動も、矢印キーがあることで楽々。

 ただし、これら以外の通常のアプリ使用(ブラウジング、ツイッター、動画視聴等)においてはトラックパッドもキーボードも不要です。小さなタブレット画面に最適化して設計されているためタッチ操作の方が速いです。

 ゲームをする際やペンで筆記する際は使いにくいので外すことになりますが、マグネットなので脱着が簡単なのは良い点。

 確かにiPadでPCライクな作業をすることが多い一部の人には向いていますが、そうでなければいらないと思います。

総評

 価格は楽天市場ではiPad Pro 11・Air用が1万978円(2022/8/13)と、純正品より3万円以上安価!ホワイトやブルーもあります。

 この価格ながら構造は純正Magic Keyboardそっくりでマグネットで簡単に着脱可能。トラックパッドやキーボードも高品質なので、Magic Keyboardの購入を検討しているのならこれで十分と感じました。

 とても重いのが残念ですが、例えば従来はMacBookとiPadを持ち歩いていたのがiPadと本製品だけになれば約500g軽くできるので使い方次第です。また、そもそもキーボードとトラックパッドが必要なのかどうかはよく考えた方が良さそうです。

 このMagic Keyboardの類似品と合わせて「ジェネリックApple Pencil」も使えば、純正品で揃えた場合と比べて合計5万円以上を節約することができそうです。

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