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ポストAirDrop?Edgeに追加予定のWindows/Mac/Android間ファイル共有「Drop」機能を使ってみた。

 Microsoftが開発するブラウザ「Microsoft Edge」において、異なるOS・デバイス間でファイルを共有できる「Drop」機能がテストされています。

 この「Drop」機能は、開発者向けに提供されているEdge Insider PreviewのCanaryチャネルにおいて利用可能。Microsoft Edgeをインストールし、同じMicrosoftアカウントでサインインしたWindows・macOS・Android端末で、ファイルを簡単に共有することができます。

 まだ一部ユーザーにしか展開されていないも機能であるものの、筆者のMicrosoftアカウントで試したところ機能が有効になっていたため、実際に使ってみました。

 Canaryチャネル版Micsoroft Edgeをインストールし、指示に従ってセットアップを進めると、Edgeのホームへ進みます。サイドバーの「+」ボタンから、サイドバーのカスタマイズを選択すると「Drop」が表示され、これをオンにすることで機能が使えるようになります。

UIはほぼチャット。LINE Keepメモのような使い方もできる。

 実際に筆者環境(MacBook Air M1 2020)にて、Windows 11(Arm/仮想環境)からmacOS Montereyに向けて、Edgeを使ってファイルを共有してみました。

 Edgeを開く必要があるとはいえ、ブラウザで作業中に他OSの端末へファイルを送信する必要が出てきたときに、いちいちギガファイル便やGoogle Drive、OneDriveを開かずともファイルが共有できるのはかなり便利だと感じました。

 共有するファイルの種類に制限はなく、画像や音声ファイル、動画ファイルはもちろんのこと、macOS向けイメージファイル(.dmg)も送信することができました。

 サードパーティー製ファイル共有アプリ(AirDroid等)でありがちなファイルサイズ制限についても、「Drop」においては明確な制限はないようで、1GBを超える動画ファイルも正常に共有できました。これは、「Drop」機能が保存ストレージとしてOneDriveを利用するため。

 「Drop」で共有されたファイルは、すべてOneDrive内に作成される「Microsoft Edge Drop Files」フォルダ内に保存されます。そのため、自身でOneDriveの該当フォルダにアクセスしてファイルを削除しない限り、データは半永久的に保持されます。

 一方で、OneDriveに保存されるということは、もちろんアカウントに付与されたストレージ容量を消費するので、Microsoft 365等に加入していないユーザーは最大アップロードサイズも必然的に5GBに制限されます。またファイルを削除せずに使い続けると、いずれアカウントに付与されたストレージを使い果たしてしまう点にも注意が必要です。

 実際に使ってみて、AirDrop含め他のファイル共有と異なるメリットとして、送信先を指定しない点に気づきました。送信先の端末が指定されていないため、同じMicrosoftアカウントでサインインしていればどの端末であってもファイルを確認できますし、テキストをメモ感覚で送信することもできます。

 なお、筆者のAndroid端末(Galaxy Z Flip3 5G)にインストールしたMicrosoft Edgeにおいても確認を行いましたが、Drop機能の存在は確認できず、Androidにおけるテストは行えませんでした。

 未だに残るEdgeの一番の欠点は、デフォルトの検索エンジン。Edgeのデフォルト検索エンジンであるBingは、検索UIがわかりにくいのはもちろんのこと、デフォルトで表示されるニュースウィジェットは、初期状態では週刊誌の芸能ニュースばかり。もちろん、デフォルトの検索エンジンやニュースウィジェットは非表示設定にもできますが、かなり煩わしいのは事実です。

 とはいえ、こういったユーザー体験の向上を意識した機能の拡充が進んでいるEdgeは、不覚にも「あれ?使いやすい?」と思ってしまいました。Google Chromeインストール専用ブラウザという汚名を着せられてしまったMicrosoft Edgeですが、いつか日の出を見る日が来るのかもしれません。機能の正式リリースが楽しみですね。

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