中国OPPOが、フランス市場におけるスマートフォンの販売事業から撤退する動きを見せていることが、フランスのIT系メディアFrandroidの取材によって明らかになりました。
Frandroidが、仏OPPOの従業員や関係者複数人に取材を行ったところ、フランス国内でのOPPO製品販売を請け負うAtmospheresの従業員が「OPPOと同販売代理店の契約は、2023年6月30日で終了する」と証言。
さらに、OPPOの元営業マネージャーは、従業員に対して、新しいFind X及びRenoシリーズがフランスで販売されないと告げていたことも明らかになり、契約終了の6月30日より前であっても、OPPOの販売店における展示を撤去し販売を停止するよう指示されたと伝えられています。
OPPOは、同誌からの取材に対し、2023年7月以降もフランスでの営業を継続すると回答するものの、スマートフォンの販売を継続するかについては明らかにしませんでした。
ドイツ市場では、OnePlus含め全てのスマートフォンの販売が停止されている一方、ヘッドフォンやウェアラブル製品の販売は継続しており、フランスでもドイツと同じ状況に陥る可能性があります。
OPPOは、2022年8月に、Nokiaとの5G関連技術をめぐる訴訟で販売禁止処分を受けたことにより、同じEU圏内のドイツ市場でスマートフォン販売事業から撤退。さらに、2023年3月には、海外メディアからイギリスやオランダ、フランスといった複数の主要市場から撤退するとの情報も伝えられており、いずれにしてもOPPOにおける今後の雲行きは怪しいと言えます。