Pixel 8シリーズでは、「映像の外部出力」や「PCモードの導入」が行われるようです。Android Authorityが伝えました。
それによれば、Pixel 8シリーズはついにDisplayPort Alternate Mode(DP Alt Mode)に対応するとのこと。これはモニターを接続する際に用いるDisplayPortケーブルの代替(Alternate)に高速なUSB Type-Cを使用し、出力が行えるもの。
以前のPixelは、iPhoneとは異なりUSB 3.x世代の高速転送こそあり、DP Alt Mode対応への下地はあったにもあったにもかかわらず、かたくなに非対応を貫き、有線による画面出力は、マイナー規格の「DisplayLink」を利用するほかありませんでした。
DP Alt ModeはGalaxy SシリーズやZ Foldシリーズ、Xperiaの上位モデルなどが対応しています。また、メーカーが独自に用意する、大画面に最適化されたUIを外部出力映像で表示する「PCモード」のようなものが備わることも多く、たとえばSamsungは「Samsung DeX」を、Motorolaは「Ready For」を自社製スマートフォンの一部に投入しています。
仮にPixel 8シリーズでDP Alt Modeが導入されれば、将来のAndroidバージョンにおいて、実用性が微塵もなく開発者オプションの奥底で眠っているAndroid純正のPCモードが大幅に改善される可能性がありそうです。
現在、Googleは物理キーボードのサポートを改善することに取り組んでいると噂されていますが、この事例しかりAndroid 12Lしかり、Googleが製品を本腰入れて開発することにより、その影響がAndroidの改善につながるのは結構うれしいところ。
今秋発表見込みのPixel 8シリーズは、ついに32bit対応を完全に切り捨て、Snapdragon 8 Gen2やDimensity 9200にも採用される「Cortex-X3」CPUなどで構成された「Tensor G3」チップを搭載し、パフォーマンスが大きく改善される見込み。