Appleは、WWDCにてiOS 18を正式発表しました。ホーム画面がまともになった、やっと標準電卓アプリが出た、というネタ的な機能から、AI機能「アップルインテリジェンス」まで勢揃いです。
アプリを並べるホーム画面において、空白をつくることが可能に。これで写真を隠さずにアプリを自由に配列できるようになりました。ようやくですね。2007年にiPhone OSとして登場以来、17年経ってようやくですね。
そして、ダークモードやライトモードに応じてアプリのカラーを変更できるようになりました。アプリはテーマカラーを自由に設定でき、それに応じたカラーにすることができます。
これまで、なぜか頑なに標準アプリとして存在しなかったiPadの電卓ですが、ついにiPadにも純正標準電卓アプリが登場します。
コントロールセンターが新しくなります。より丸みを帯びたデザインに変更されます。
それだけではなく、コントロールセンターをより視覚的に配列することができるようになります。また、新しいUIが導入され、ミュージックやホームといったページのようなものを作成してスクロールすることができます。
新たにControl APIが提供されます。これによりコントロールセンターにサードパーティが開発して提供することができます。
ロック画面のこのスポットライトやカメラ部分を好きなアプリに置き換えることも可能になります。
Lock an appが導入されます。アプリにロックをかけることができ、起動時にFace IDにて認証が求められます。
また見せたくないアプリは非表示にし、非表示フォルダにまとめることができます。Apple版の浮気機能とでも言えばよいでしょうか。
iMessageでは新たに自由な絵文字によるリアクションや、下線、取り消し線などにも対応。
そして衛星通信によるiMessageが可能になります。携帯回線のないエリアでもiMessageを送受信することが可能になります。
Macに続きiOSにもゲームモードが導入されます。ゲームモード時にはAirPodsが低遅延に、
iCloud for Windowsアプリにより、iOS/Macとのパスワード共有が可能に。「全てのパスワードはあなたのデバイス間で安全に同期されます」と謳いつつも、Androidへの対応明言なし。
RCSメッセージ対応や、カレンダーへのリマインダー統合もなされます。iPhoneの画面をMacにミラーリングする機能は中華OSっぽくていいですね。
そして最注目となる、Apple IntelligenceとしてAI機能の導入。まずは英語からの対応。
システムアプリのAI文章ツールを用意。文章の校正や要約が可能。これはメール、メモ、Safari、Pages、Keynoteのほか、他社アプリでも利用可能に。
画像生成AIも同様。画像生成のシステムアプリを用意し、各アプリから利用可能。
そしてAIが利用者個人を理解。複数のアプリを横断して関連性の高いデータを分析したり、利用者が見ている画面の内容を参照できるとのこと。たとえば娘が数日前に送ってきたイベントの詳細や、仕事の会議の場所や時間などの情報処理をAIが手伝ってくれるように。ただしiCloudに保存せずオンデバイス処理。これはプライバシーへの配慮とのこと。ただしクラウドで演算能力を強化する必要がある場合には、プライバシーを両立できるPrivate Cloud Computeを用いる仕組みを用意するとのこと。
通知の優先順位をAIがつけて、気が散るものを最小限に抑えながら重要通知を確実に受け取るとのこと。
メールボックスをシンプルに。重要、取引、宣伝などのカテゴリにAIが自動的に振り分けしてくれるとのこと。
Apple Intelligenceは2024年夏から米国英語で試験的に利用開始予定。