今さら聞けないスマホの「通信制限」まとめ。

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 この記事ではスマートフォンの通信制限に関して、導入経緯・種類・解除方法等をまとめています。

スマホに通信制限が導入される経緯

 3Gの携帯電話・スマートフォンの時代は、「月に使えるのは何GBまで」というような概念は存在しませんでした。どれだけ通信しても上限価格は同じ。

 ところが、スマートフォン・タブレットが進化し、高速通信LTE(3.9G)に対応するようになると、動画やゲーム、アプリダウンロード、大容量ファイルのやりとりなど、様々なものが楽しめるようになります。

 ただ、あまりにもユーザーが利用しすぎると、トラフィックを圧迫しかねませんので、各社のスタンダードとなったのが「月7GB」の容量制限です。この容量を超えると通信速度が落ちます。これについては後述。

 もちろん、誰もが等しく7GBという通信量を一律に使うわけではありません。そんなにいらないという人もいますし、全然足りないという人もいます。なので7GBしか選べない携帯各社のプランは変でした。

 そこで総務省は、データ通信価格を引き下げ、容量をきめ細やかに選べるよう各社に求めてきました。容量を選べない場合は4Gの免許を割り当てないことまで示唆。すると各社は2GBから30GBのプランを用意しました。(個人的にはこれらのデータ容量を選ぶためにはカケ放題・2700円の基本使用料が必要なので、やはり変な話だとは思いますが)

通信制限されると……

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 通信制限を食らうと、全く速度が出なくなります。動画もゲームも利用不可能。TwitterやWebブラウジングの読み込みでさえ遅い。ほとんど使い物になりません。

 後述の通り、月間のデータ通信容量に関しては、容量の追加購入で解消できます。3Gまでの時代は、ほんの少ししか通信しなくても、たくさん通信しても、同じ料金でした。今の仕組みだと、たくさん使うユーザーがお金を多く払うだけなので、適正負担と言えます。(問題も増えましたが)

いまの通信制限の種類

 一口に通信制限といっても、ひとつではありません。複数あります。

1, 月間データ通信量

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 各社、2GB~30GB(auは最大13GB)の月間データ通信量が設定されています。MVNOだとより柔軟で、容量1GB/月で非常に安価なプランもあります。

 これらの容量上限を超えると、通信速度が128kbpsに制限。月末までまともに使えなくなります。YouTubeなどの動画視聴は無理だと考えておいたほうがいいでしょう。

 この通信制限は、容量を超えたらすぐに適用され、通信速度が低速になります。ただしKDDIは通信制限のバッチ処理が昼ごろに行われます。例えば「夕方に7GB通信してしまったのに、その後も動画もバリバリ見れるので、Wi-Fiに繋ぎ忘れていることもわからず、翌日昼までに13GB以上通信できてしまった……」となることもあります。あとKDDI系のMVNOも、KDDI以上に通信制限適用までのタイムラグを感じることがありますね。

2, 「3日間1GB制限」

 3日間のデータ通信量が1GBを超えた場合、3日間にわたって通信速度を制限するというもの。

 月間のデータ通信量は追加課金すれば解除できるのに対し、この「3日間1GB制限」は、課金で解除することさえ不可能なのです。不条理にもほどがあります。

 auは条件を「3日間3GB制限」に緩和、NTT docomoは制限ごと廃止する一方、SoftBank・Y!mobileには未だにこの規制が存在し、厳格に適用されています。ソフトバンクは新料金プランではこの制限を廃止。ワイモバイルは、ソフトバンクとの統合が最終段階に達した4月に「無制限」ルーター305ZTに対して、この制限を掛けるようになり、炎上しました。

3, 動画制限

 ソフトバンクはYouTube等の動画視聴のデータ通信に制限をかけています。このため、ソフトバンクのスマートフォン・データ通信端末は、普通に通信速度が出る状態でも、動画だけは読み込みがひっかかることが多々あります。これはユーザーの利用状況などは関係なく、解除も不能ですが、ソフトバンクはそういうものだと思って下さい。

通信制限の解除方法

URLから制限解除

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 「1,月間データ通信量」の制限に関しては、SMS・キャリアメール宛に、通信速度制限を通知するメールがきているはずです。MVNOだとGmail等の通常のメールアドレス宛に通知が来たりもしますね。そこに解除方法が書かれています。 

 特にキャリアのスマートフォンだと、メッセージ内に埋め込まれたURLを踏むことで、追加用のデータ通信量を購入し、通信制限の解除ができます。ワンクリックで課金完了。ドコモとauはログインページに飛びます。

 追加用のデータ通信量の単価の相場は、旧料金プランは2GBあたり2500円(税別)、新料金プランは1GBあたり1000円(税別)程度です。

料金「青天井」化に注意!

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 実は各社、通信料金を従量課金制にするオプションを導入しています。名称は「スピードモード(ドコモ)」「快適モード(ソフトバンク, ワイモバイル)」「エクストラオプション(au)」です。

 これは月間データ通信量が超過した時、容量の追加課金を自動的に行うというもの。つまり「青天井」です。際限なく料金がかかります。(ドコモは自動追加容量の上限を予め決めておけるので、スピードモード利用者は必ず確認しておきましょう)

 中には、こうした従量課金制へのオプション変更URLを送っているとんでもないキャリアも存在します。大した説明もなく「快適」モードと「制限」モードが並んでいて、上に「快適」があったら、普通そっち押しちゃいませんか?

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誰もが通信量を考える時代に

 一人ひとりがスマートフォン・タブレット等のデジタル端末を所持する昨今、通信量と通信制限は切実な問題です。

 携帯大手キャリア(MNO)の微妙で選択肢に欠けるプランとは異なり、MVNOには多種多様な料金プランがあります。今後はMVNOも含めて、通信プランを検討していく必要があるといえるでしょう。

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