発熱疑惑のあるQualcomm Snapdragon 810を搭載したXperia Z4を使っています。
計測してみると以下のようになります。左からSamsung Galaxy S6 edge SC-04G、Xperia Z4 SOV31、Xperia Z3 SOL26となります。3機種ともざっくり2日と少し放置した図。S6 edgeが充電中にやたら高温なのはQiワイヤレス充電によるもの。
どれも、できるだけ画面を点けず待機させた状態を心がけました。待機中の熱自体は大したことがなく、ほぼ30度以下を推移しています。普段使いのアプリがいくつか入ったXperia Z3とあまり変わりありません。熱に関してはこんなものでしょう。
それよりも気になるのは電池消費。バッテリー残量が、Galaxy S6 edgeは38%、Xperia Z3は52%も残っている時点で、ほとんど箱出しに近いような最小構成のXperia Z4はわずか残量13%に。待機中の電池消費が大きいのです。本来は、アプリを入れて長く使ってる端末のほうが電池消費が早いのが常なんですけどね。
Xperia Z4は充電が遅く、熱も40度を記録する時もあります。なお、この日はテザリングにのみ使った日です。30度台を推移する程度で済んでいます。
体感の熱に関しては、放熱に対するスタンスの違いが感じ取れます。数値上でもGalaxy S6 edgeも40度台は行きますし、体感でもかなり熱いです。しかしGalaxy S6 edgeは背面も側面も含めて全体的に熱くなるのに対し、Xperia Z4は局所的に熱くなる印象です。
全体で放熱するGalaxy S6 edgeに対し、指の触れづらいところに発熱するチップを集中配置するXperia Z4、という具合に、メーカーによる工夫の違いが出ているように見えます。このため、Z4は縦持ちする時は(指さえ背面上部に伸ばさなければ)熱はあまり気になりません。Xperia Z4の方式は、縦持ち時には一定の合理性がありますが、横持ちをして両手でホールドした時などには熱を強く感じることになりがち。
個人的にSnapdragon 810 オクタコアによる恩恵はありません。4K動画が10分以上撮れますが、私はスマートフォンで4Kを撮ろうとは思いません。スマートフォンではあまりゲームをする方でもないので、処理性能向上も感じません。普段使いにおける動作の向上というのもありません。単に電池消費が増えただけという感想です。ゲームなどの高負荷処理をさせるにあたり、同じく熱を持って構わないなら、Galaxy S6 edgeのExynos 7420 オクタコアプロセッサのほうが高性能です。前から言っているようにXperia Z3を持っている人は買い換える必要のない機種でしょう。所詮Xperia Z3+です。