楽天モバイルの七不思議。

　先日から特価キャンペーンが続いていた楽天モバイルで、実際にZenFone GoとZenFone 2 Laserを購入して使ってみました。2機種とも型落ちモデルのため端末のレビューは割愛しますが、楽天モバイルを使っていて不思議に感じた点を7つ紹介します。

①開封済みの「新品」

　楽天モバイルでスマートフォンを購入すると、新品のハズの商品が開封された状態で届きます。「配送中に開封されて中身を盗まれたのではないか」と心配になりましたが、どうやら楽天系アプリをプリインストールするために、楽天モバイル側で開封しているようです。わざわざ商品を開封するのであれば、APN設定を済ませておいて欲しいところです。

②契約情報が見つからない

　先ほど述べたプリインストールアプリの中には、契約情報や利用状況を確認できる「楽天モバイル」アプリが含まれています。しかしながら、筆者の環境では契約情報を照会できませんでした。契約情報や利用状況はPC版のメンバーズステーションで確認できるため、プリインストールアプリが不要な方は、端末を初期化してしまいましょう。

③iOSのアップデートができない

　手持ちのiPhoneをiOS 10にアップデートしようとした時に、偶然テザリング電波を掴んでしまい気がついたのですが、楽天モバイル回線ではiOSのアップデートができないようです。iPhoneのアップデート画面で、更新の有無を確認する段階でコケてしまい、バイナリのダウンロードまで辿り着けませんでした。

　ちなみに、購入したZenFone Go / ZenFone 2 LaserのOTAアップデートは無事にダウンロードできましたが、Google Playのアプリ更新時は通信が頻繁に途切れる現象に見舞われました。

④理不尽な解約ルール

　楽天モバイルのデータSIMは最低利用期間がなく、いつでも違約金なしで解約できます。ただし、解約手続きは当月15日までに行う必要があり、16日以降に手続きした場合は翌月末での解約となり、翌月分の料金が発生します。注意事項に記載があるとはいえ、常識では到底予見できない内容であり注意が必要です。

⑤解約窓口はどこ？

　楽天モバイルの解約手続きは電話窓口のみである旨が注意事項に記載されていますが、肝心の電話番号はどこにも記載されていません（下記の電話番号をGoogle検索しても、解約窓口としての公式な案内は1件もhitしません）。そもそも、音声通話ができないSIMカードを販売しているのに、電話窓口でしか解約できないのもおかしいです。監督省庁である総務省は何をしているのでしょうか？

• 音声契約の場合：0800-600-0000
• データ契約の場合：0800-600-0666

上記のコールセンターは午前9時〜午後6時しか機能しておらず、非常に長い自動音声案内の途中で午後6時になるとオペレーターに繋がらないので、時間に余裕を持って掛けましょう。ちなみに、大手キャリアの電話窓口では、メニュー番号のプッシュトーン入力が正常に認識されないと自動的にオペレーターに繋がりますが、楽天モバイルの場合は強制切断されてしまいます。

⑥繋がらない解約窓口

　筆者が9月22日(木)に解約手続きを行った際は、上記のコールセンターになかなか電話が繋がらず困りました。合計20回以上も電話発信しましたが、10回中9回はコール音が鳴り始める前に強制切断されてしまい、運良く音声案内に辿り着いても、窓口が混雑している旨の音声が流れるばかり。結局、午後0時過ぎに掛け始めて、オペレーターに繋がったのは午後4時過ぎでした。

⑦電話番号を伝えても解約できない

　オペレーターに解約したい旨を伝え、以下の3点セットを提示します。

• 契約時に登録した電話番号
• 氏名
• 生年月日

　注意すべきは電話番号で、どういうわけか契約中の楽天モバイルの電話番号では顧客情報の照会ができないのだそうです。契約時に登録した連絡先の電話番号が分からない方は、メンバーズステーションで確認しておきましょう。

番外編：解約後も利用可能！？

　楽天モバイルの解約後は、解約翌月までにSIMカードを返送する必要があります。返送期限まで1ヶ月の猶予期間を活かして、解約後の端末の挙動を調べてみました。

　結論から言うと、解約処理が自動化されていないようで、解約後も1週間弱にわたって通信可能な状態が続きました。事前にキャッシュ機能を無効化したGoogle Play Musicで、音楽をストリーミング再生し続けたところ、10月7日(金)の正午過ぎに再生が止まりました。その間の通信量は4.15GB、なかなか太っ腹ですね。

※ 絶対に真似しないで下さい。