「とにかく何でもスマホ決済」の中国では、自動販売機がブームになっています。最近、上海にスマホで買える「無人ラーメン屋」が3台登場して話題を呼びましたが、早くも上海市食薬監局から営業停止処分を受けたと、新民晩報などが伝えました。
要はラーメン自動販売機、あまり美味しくなさそうな気はしますが、「100点満点でいえば80点」とのレビューもあれば、「煮る時間が短すぎて、チャーシューが硬いまま」という声も。技術的には、冷凍食品を自動調理して出て来るらしいので、両方とも「まあ、そんなものか」と納得できる感じはあります。
購入方法は、
1.酸汤肥牛面(酸辣麺)か豚骨ラーメンかを選ぶ。
2.支払い画面から、使用する支払いアプリを選ぶ。
3.支払い完了後に調理開始。(『45秒で完成』と書いているのに1分くらいかかるのは、ご愛嬌か)
なお、容器は日本でいえば300円くらいするカップ麺のようなもので、蓋つき。機械の横にあるビニール袋と箸を取って、持ち帰れるそうです。
営業停止処分の理由ですが、上海市食薬監局関係者によれば、機械に営業免許と食品経営許可証は貼っているものの、業態として包装食品販売(冷凍食品を含む)の許可証も必要となるため、一時的に営業を停止させたとのこと。
「上海はイノベーションを応援しているが、申請はちゃんとしてね」とのコメントも紹介されました。非常に真っ当と言うか、むしろ新しいものが登場するたびに「リスク」をこれでもかと並べ立てる方が異常ですね。
新規ビジネスについて、あまり規制を気にせずにまずは始める、というチャレンジャー精神溢れる中国の例でした。