PayPalがドイツのiPhoneユーザー向けにNFC決済サービスを開始したと、ドイツの技術系サイト「iPhone Ticker」が伝えました。The Vergeが報じています。
この機能の展開はすでに始まっており、ドイツのiPhoneユーザーたちがPayPalのNFC決済機能を店舗の決済端末で利用できるようになったと報告し始めています。
5月初めにPayPalが発表したこの新機能は、EUがデジタル市場法(DMA)に基づき、AppleにiPhoneのNFCチップを第三者の非接触決済に開放するよう強制した結果実現したものです。
PayPalの非接触型ウォレットはMastercard決済に対応した端末で利用できるそうです。
なお、現時点ではiPhoneのみの対応となっており、Apple Watchでは利用できないそうです。
ちなみに昨年Appleが初めてEUユーザー向けにNFCハードウェアを第三者のウォレットアプリに開放すると発表してから約1年後の昨年12月、ノルウェーの決済アプリ「Vipps」が先んじて実現していました。
Appleは、iPhoneのタッチ決済をEUだけに開放したわけではなく、昨年8月には、米国や他の地域でも開発者がアプリ内でNFCベースの決済を提供できるようにすると発表していました。