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iPhoneがおサイフケータイに?――「Touch ID」は、アップル独自の決済システム構築の序章かもしれない

Touch ID hack allows hackers to unlock an iPhone by multiple fingerprints

 AppleのQ1決算発表会において、ティム・クックCEOは、「一般のモバイル決済の領域は、私達が企んできたことのひとつだ」とし、それは「Touch ID」の後ろにあるとの考えを示しました。

 「Touch ID」は、昨年発売されたiPhone 5sより搭載されている指紋認証センサーです。現時点ではロック画面の解除のほか、iTunesとApp Storeでのアカウントパスワード入力の省略といった分野に利用することができます。

先週、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、Appleが「PayPal」や「Google Wallet」のような決済システムを構築中であると報じており、ティム・クックCEOの発言はそうした報道を暗に肯定するものです。

 ティム・クックCEOは、すでにiPhoneからiTunesで映画・音楽・書籍を購入する際、多くのユーザーが「Touch ID」の指紋認証を活用していると主張しました。クレジットカードを紐付けてiTunesを利用しているユーザーは、5億人を超えています。もしApple独自の決済システムが構築されれば、こうした莫大な数のユーザーが、そのままAppleの決済システムの利用者になるという、潜在的な可能性を秘めていることになります。

 Googleは、NFC搭載のAndroidスマートフォンを用いて、実店舗で決済可能な「Google Wallet」を展開しています。(昨年よりNFCが無い端末ても利用できるようになっている) また、AppleはiPhoneのホームボタンに「Touch ID」とNFCを組み合わせる特許を出願しています。

 iPhoneをかざすだけで、実店舗で買い物ができる未来は、そう遠くないところにあるのでしょう。

情報元:THE VERGE, WSJ

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