アップルは14日、iOS 18.1からデベロッパ向けに、Secure Elementを使ったアプリ内NFC決済機能の提供を可能にすると発表しました。
これにより、デベロッパはApple PayやAppleウォレットとは別に、iPhone上の自社アプリ内でSecure Elementを利用したNFC非接触決済を実装できるようになるとのことです。
新たに提供されるNFC APIとSE(Secure Element)APIを使用することで、デベロッパは店舗での支払いや交通系ICカード、社員証、学生証、ホームキーなど、幅広い用途での非接触決済をアプリ内に実装できるようになります。
AppleはSecure ElementやSecure Enclave、生体認証などの技術を活用し、セキュリティとプライバシーに配慮した安全な決済環境を提供するとしています。
この機能を利用するには、ユーザーはアプリを直接開くか、iOSの設定でデフォルトの非接触アプリとして設定し、iPhoneのサイドボタンをダブルクリックすることで決済を開始できるそうです。
デベロッパがこの新機能を実装するためには、アップルとの契約締結や関連する料金の支払いが必要になります。iOS 18.1のデベロッパシードでは、日本を含む7カ国でこの機能が利用可能となる予定で、今後さらに対応国を拡大していくとのことです。
iOS 18.1は現在βテスト中。一般提供は今秋以降に行われる見通し。