ONYX BOOXシリーズ最新作「BOOX Note」新登場
SKT株式会社は、「ONYX BOOX Note(オニキス ブークスノート)」の国内発売をアナウンスしました。
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ONYXとは
中国広州のメーカーONYX(文石科技)は、2008年に創業。2009年の初号機「BOOX A60」を皮切りに、この9年間様々な電子ペーパー端末をリリースしてきたメーカーです。
2017年にリリースされたBOOX Max2は、HDMI接続対応など主に屋内利用を想定した大型のモデル。日本国内ではSKT株式会社が販売代理店となり、Amazonなどで販売されています。
最新作「BOOX Note」はA5の高精細E-Ink
そんなONYXのBOOXシリーズ最新モデルが「BOOX Note」です。最大の特徴がその大きな電子ペーパーです。
通常のタブレット端末は液晶など自発光式ですが、電子ペーパー(E-Ink)はそうではないのでずっと見ていても目が疲れず、読書に最適です。画面上の画像をそのまま維持でき、省電力で駆動するのも特徴です。
大きなBOOX Max 2に対し、BOOX Noteはあくまで持ち運びを念頭に置いたモデルとなっており、画面サイズは10.3インチ。紙でいうとA5相当です。解像度は1872×1404ドット。227ppiと高精細です。バックライトは無し。
Wacomスタイラス対応!
4096段階の筆圧感知と傾き検知に対応したWacom製スタイラスを採用しています。まさに名称そのまま「ノート」にもなるというわけ。
そりゃ紙に近い電子ペーパーとはいえ、リフレッシュレートの問題や反応速度など、ペンとの相性は必ずしも良いわけではないのでは?などと思いがちですが、そんなことはなく、スタイラスへの追従性は予想以上に良さそうです。
OSはAndroid!
電子ペーパー搭載の端末は既に存在していますが、独自OSなので利用できるサービスに自由度があまりないものがほとんどでした。
しかしONYX BOOX Noteは基本ソフトウェアにAndroid OSを採用するため、様々なアプリ・電子書籍サービスが利用可能です。
OSバージョンはAndroid 6.0 Marshmallow。SKT曰くGoogle Playも利用可能であるとしています。
標準のNeoReader2.0は、pdfの読み込みが可能。pdfの余白やコントラストを読みやすく自動調整。注釈や線の書き込みなども可能。様々な用途が想定されます。
音声も扱える
さらにステレオスピーカーも内蔵しているため、語学学習テキストを読みながらスピーカーで発音用音声を聴くといった用途も想定されます。
底部にイヤホンジャックとマイク穴を備えます。電子ペーパー端末ながらも音声もしっかり取り扱えるので、可能性が広がります。
スペック比較
既に日本でも発売されている13.3型モデル「BOOX Max2」、そしてNoteの廉価版「BOOX Note S」ともスペックを比較してみます。
BOOX Note | BOOX Max 2 | BOOX Note S | |
---|---|---|---|
OS | Android 6.0 マシュマロ | ||
CPU | 1.6GHz クアッドコア | ||
メモリ | 2GB LPDDR3 | 1GB LPDDR3 | |
ストレージ | 32GB | 16GB | |
ディスプレイ | 10.3型 1872×1404 |
13.3型 2200×1650 |
9.7型 1200×925 |
バッテリー | 4100mAh | 2800mAh | |
寸法(mm) | 249.5×177.8×6.8 | 325x237x7.5 | 249x177x8.2 |
重量 | 325g | 550g | 360g |
端子 | USB C | microUSB | USB C |
その他 | Wi-Fi, BT4.1 |
大型で550gのBOOX Max 2も優秀ですが、電池容量はそのままにより軽く持ち運びしやすいサイズとなったBOOX Noteは魅力的です。BOOX Note Sは実行メモリが少なすぎるのでおすすめできません。
価格
海外価格は3500人民元(約6万円)。国内価格は未発表。
発売日
日本国内での発売日は5月上旬予定。販路はAmazonおよびSKTNETSHOPにて。
2018年5月10日追記:Onyxが既に日本に直接販売を開始しているようです。