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iPhone 13 Pro/Pro Max発表。撮影した動画のフォーカス変更が可能に。

 iPhone 13 Proシリーズが新たに発表されたました。13 Proは13シリーズと同様にノッチが20%コンパクトになりました。

 そしてディスプレイは待望のProMotion対応に。10Hzから120Hzを可変駆動するのでバッテリーは上手く節約してくれます。例えばスクロールするときは気持ちよく120Hzに、ただテキストを表示している間は10Hzに、映画を見るときは24Hzに、とコンテンツに合わせて最適化してくれます。

 新たに搭載されたA15 Bionicは約50%速いグラフィックス性能を発揮します。これによりProMotionテクノロジーを実現しつつ、バッテリー駆動時間は前モデル比で13 Pro Maxなら2.5時間長く、13 Proなら1.5時間長く使えるようになっています。

 ストレージは新たに1TBが追加されます。これにより128GB、256GB、512GB、1TBの4つの選択肢から選べます。2014年に128GBのiPhone 6が発表されたときにはこんな大容量誰が使い切るんだ……と思っていましたが、2021年には128GBが最小構成になってしまうとは。恐ろしいです。

 5Gは新たに対応バンドが増えたものの、日本国内で販売されるモデルでは引き続きミリ波は非対応。Sub-6のみの対応となります。

 本体のカラーバリエーションは4色。12 Proと同様にグラファイト、ゴールド、シルバーに加えてシエラブルーが追加されました。浅い明るめのブルーです。

 重量は13 Proで203g、13 Pro Maxに至っては238gの最重量級です。ついにXZ2 Premium の重量を超えてきました。

 そして更に進化したカメラ性能です。

 13と同様にシネマティックモードの搭載はもちろん、大きく差別化されたのは動画の”後からフォーカス変更ができる”ということです。従来、動画は後からフォーカスを変更することは不可能でした。しかし、iPhone 13 Proではポートレートモードで培った機械学習アルゴリズムと、A15 Bionicによる高性能な処理で毎秒30フレーム、ポートレートモードで撮るような処理をしてしまえば、動画でも被写界深度やフォーカスを変えれる、といった仕組みを行っているようです。

 これにより従来ではタイミングが肝であったフォーカスシフトも、後編集でどうにでもなるので、とりあえず画角だけ決めて撮影すれば素人でもまるでプロが撮影したかのようなフォーカスシフトができてしまう、というわけです。

 しかもこのシネマティックモードはDolby Visionにも対応。iPhoneだけで撮影して、編集してそのままDolby Visionで視聴できる、というわけです。コレこそ真の映画スマホですね……。

 そしておまけのようにぽっと発表されたのが、ProRes対応です。ProResで撮影して、ProResで編集してProResで書き出すことができます。データはそのままFinal Cut Proに送ることも可能。スマホだよね?と改めて確認したくなるほど驚異的です。こちらは後ほどアップデートで対応するとのことです。

 ただ1点のみ注意していただきたいのが、ProRes機能は4K 30pに対応しているものの、最小容量のデバイスでは1080p 30pが上限になるそうです。おそらくProResの膨大な容量に対応するため、やむを得ないかと思いますがもう少し大々的に書いておいてほしいですね……。

 超広角カメラでは新たにマクロモードも搭載されます。最短焦点距離はわずか2cm。日常では使うことがあまりないかと思いますが、超広角とマクロが兼用になっているのであれば、カメラの個数も減らしつつユーザとしてもカメラを切り替える手間が省け、使い勝手が良さそうです。

 望遠カメラは焦点距離を3倍の77mmに設定。よりポートレートに特化した画角になりました。そして新たにナイトモードも対応しました。夜でもナイトモードでポートレートを撮影することも可能になりますね。

 写真では新たにフォトグラフスタイル機能が搭載されました。ただのリアルタイムに反映するフィルタのような機能かな?と思いましたが、どうやら違うようです。空や肌のトーンはそのままにしつつ、色味だけを調整できるそうです。

 価格は13 Proが12万2800円から、13 Pro Maxが13万4800円から。17日午後9時より予約開始、24日発売です。

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