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auネット専廉価「povo 2.0」でトラブル報告相次ぐ

 9月29日に開始されたauネット専廉価ブランド「povo 2.0」。一筋縄ではいかないようです。

 サービス開始当初から様々なトラブルが報告。日本語で記述された公式サイトの言語設定が英語になっており、日本のユーザーが自動翻訳機能付きブラウザでアクセスすると、日本語を無理やり翻訳したメチャクチャな言葉で表示されたり、またau IDではGmailのエイリアス(複数アドレス管理)が使えるのにpovoでは利用できない仕様によりエラーが出るなどが報告されていました。

 これらの初歩的な問題は比較的早い段階で解消されています。

 povo 2.0は、1.0とは異なりテキストチャットによる有人サポートに対応しました。ところがこの有人サポートの利用者が多すぎて問題を解決できないとする声がTwitter上で多くあがっており、これは開始当初から現在まで変わりません。このため「eSIM再発行が人力」という仕様もあわさって、今eSIM再発行が必要な状況に陥ると苦労することになりそうです。

 さらに管理画面への2段階認証コードでのログインがうまくいかない事象について携帯情報ブログ「Skyblue」も伝えています。

 様々な問題が報告されているものの、最も重大な事象は、auからpovo 2.0への乗り換えの際に切り替えが上手くいかず回線切替処理失敗、移行元への照会失敗などのエラーが表示されるというもの。

 auからはpovo側の問題とされ、サービス開始後しばらくは、一旦povoの申込みをキャンセルすればいいとサポートから回答されていたようです。

 ところがサポートに繋がったユーザーの中には、現状は申込みキャンセルが解約と同義処理となっており、既存回線も解約され電話番号が消失するエラーが起きているためキャンセルの案内はできないとのサポートからの説明を受けたとの報告が複数上がっています。

 このためエラーの状態で移転前の回線に戻すことも許されず、電話もできないまま幽閉、事実上の「難民」状態となっている利用者たちも。

 従来の「電話」としての価値は限りなく低下し、人に教えたくなる縁起のいい並びの電話番号「良番」も死語になった感もある現代ですが、一方で各種サービスの二段階認証の役割としては重要性を増していることを考えると、povo 1.0と変わらず2.0を契約する場合にもメインの電話番号は移すべきではなさそうです。続報や改善策を注視したいところ。

続報:有人チャット混雑に対応。「povo 2.0」お問い合せフォーム開設、本日より

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