Appleの新型スマートフォンiPhone 13 Proを購入しました。
毎年新型iPhoneを購入するのが恒例行事となっていましたが、今年は買うのをやめようと思いました。理由は、新生活様式に適した生体認証の欠如です。「『もう一つの容姿』でマスクを無理やり認識させる裏技」は精度が低く断念。所詮想定されていませんからね。
筆者はApple Watchを持っているので、マスクをつけていても認証の緩和自体は可能なのですが、決済では結局顔認証が必要という弱点も。そもそもメインの時計はwena3なので、Apple Watchはそんなにつけないんですよね。
とはいえ、13 Proシリーズの待望の「高駆動」対応は気になります。120Hzの可変リフレッシュレートに対応しており、筆者が非常に重視している点なので、発売日にふらっと立ち寄った家電量販店で偶然にも在庫があったので、買ってしまいました。
今回チョイスしたのがシルバー。ほとんどマットな白。カメラ部分が大型化したおかげか、ちょっと引き締まった凛々しい印象に。
出っ張っているカメラ。さすがに見慣れてはきましたが、相変わらず他のスマホと重ねると傷がつくだろうと考えると嫌ですね。
白のiPad mini 6、Apple Pencilと組み合わせると外観的にもちょうどいいです。なおiOS機にiPadOSをテザリングでぶら下げる時、母艦を触らずとも子機となるiPad側から有効化できるので、機能面でも親和性は高いと言えます。
背面がマットで滑るので、持つ時には緊張しますが、これも慣れてきました。底部に手や小指を添えれば十分です。
ただ重みは感じます。実測204gでややズッシリ。これは筆者がiPhone 12世代は12 miniと12 Pro Maxを購入し、ほとんど使い慣れていたのがiPhone 12 miniというのもあると思います。
画面は当然のごとく綺麗で、Apple製品と同様の調整がされているので、MacやiPadで制作したコンテンツはかなり意図通りに表示されます。
高駆動は期待通りで、あらゆる動作やスクロールがヌルヌル快適。ハイエンドAndroidでは対応していない機種はほぼなかったので、こんなのは当たり前なのですが、気持ちのいいアニメーションやスクロール、バウンズ処理に定評のあったiOSスマートフォンでこれができるというのは大きなポイント。
特にTwitterなどの縦スクロールSNSでは大きな効果を発揮。Twitterクライアントの最新機能もAndroidよりひと足早く提供される傾向もあって、「Twitter最強マシンといったらこれ」と言いたくなるところ。
ただiOSは指を強めに弾いてもスクロール速度がすぐに減衰されてしまう印象。これは筆者が普段使っているハイエンドAndroidとの違いからこう思うのでしょう。特にAQUOS R6はゆっくり弾けばゆっくり、強く弾けば高速スクロールというかなり絶妙な案配で調整がされています。とはいえ、そういった上を見なければ、間違いなく使いやすいTwitterスマホだと思います。
カメラ機能については安定の画質。メインの広角は画素ピッチ1.9μmへと大型化。iPhoneやXperiaは画素数よりもバランスを重視しており、この方向性を踏襲。
迫力のある画の撮れる超広角カメラ。従来機種と比べると歪みが少なくなっています。
夜景モードもよくできていると思います。ちょっと暖色に寄せ過ぎかなという場面が無いでもないですが、ぱっと綺麗な画が撮れます。
今回新たにマクロ撮影が可能になりました。これ自体はまだしも、自動切り替えで呼び出す仕様なのが本当に筆舌に尽くしがたい。ちょっと寄るだけで、意図した画角から勝手にレンズが切り替わって気持ち悪いです。せっかくの安定したカメラ体験も台無しの酷い仕様でまともに使えず、耐えられずに放り投げました。
ただし最新のiOSではこの仕様の無効化が可能となっています。
3倍望遠カメラも実用性が高いです。光学性能以上に画質処理の妙を感じます。
何でも映画風にすると謳うシネマティックモード。動画ながら疑似ボケに対応します。
Taken with Cinematic mode (iPhone 13 Pro) pic.twitter.com/vufgvghPa0
— すまほん!!📶5G📱 (@sm_hn) September 26, 2021
細部にツッコミ始めたらキリがありませんが、「よくわからんけどなんか映画っぽくて楽しい!」と思える良い機能だと思います。
シネマティックモード動画擬似ボケなかなか楽しく、輪郭が単純な被写体なら尚更良いが、そうでない場合や、このように透明な被写体の場合は滅茶苦茶になってしまうので、光学的なボケの良さや専用機の長所を再確認させる。ただ動画撮影に楽しい選択肢を提案してくれるAppleの試みは歓迎したい。 pic.twitter.com/KpfdCKfFSO
— すまほん!!📶5G📱 (@sm_hn) September 26, 2021
単純な被写体でのシネマティックモードの例。これだと完璧に見える。しかしあえて重箱の隅を突くと後ろに焦点合わせ擬似ボケかけた後に実際のフォーカスが動いて変な感じはするわね。 pic.twitter.com/vVRojTXnUt
— すまほん!!📶5G📱 (@sm_hn) September 26, 2021
電池もちについては、LTPO可変駆動で静止時/動画再生時に低駆動に切り替えるためか、絶対的な電池容量が大きいためか、高駆動化したはずにも関わらず非常に良好。Androidメインの筆者がライトに使っただけの日には「2日いける」となります。これ一台のヘビーユーザーなら終日余裕すぎる電池持ち。これで有線/無線充電速度がもっと重視されていたらなぁとは思います。
Androidユーザーとして不満だったiOSの使いにくい部分は近年マイルドになりつつあり、高駆動と良好な電池持ちをよくばりに実現。しっかりとトレンドに適応しAndroidに対抗しています。
ただ、やはり新生活様式非対応の生体認証が残念。
もちろんメーカーの高いセキュリティへのこだわりは理解します。自宅勤務で完結できマスク不要のApple社員ならそれでいいでしょう。しかし現実はどうでしょうか。
Apple Watchを装着する利用者ばかりではなく、利用したところで全ての不便は解消できない。長いコードでは不便で、ノーマスクにするわけにもいかず、解決方法は本末転倒な「ロック画面にパスコード不要」の設定をするか、結局短いパスコードにするか。他人に見られる外で短いパスコードを逐一打っているのは脆弱性を野ざらしにしているのと同じです。はっきり言ってAppleのこだわりは防疫上の障害であるばかりか、利用者をセキュリティ上の脅威に晒す結果となっており、傲慢だと思います。
消費者はApple Watchの価格を込みでiPhone 13シリーズの本体価格を想定すべきであり、積極的にAndroid端末を検討する必要があると思います。
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