OPPOは、同社初の折り畳みスマホである「OPPO Find N」を発表しました。同社が折り畳みスマホを量産するのはこれが初めて。
OPPO Find Nは、SoCにSnapdragon 888を搭載し、最大12GBのメモリと512GBのストレージを用意するようです。バッテリーは4500mAhとフォルダブルスマホとしては及第点。急速充電は33Wで、70分でフル充電が可能としており、15Wのワイヤレス充電にも対応。すこし発熱や電池持ちが心配ではあります。
カメラは5000万画素のIMX766に1600万画素の超広角、1300万画素の望遠レンズを備え、それに両側のディスプレイに3200万画素のパンチホール式のインカメラを搭載。
ヒンジを用いてスマホを置いた状態で撮影できるのはもちろん、カバーディスプレイを見ながらリアカメラで撮影したり、画面の片側を画像プレビューを確認するスペースにしたりと、様々な使用法が可能なそうです。
画面は内側のディスプレイが7.1インチ、カバーディスプレイは5.49インチの有機EL。類似の製品であるGalaxy Z Fold3はそれぞれ7.6インチと6.2インチ、HUAWEI Mate X2は8インチと6.45インチで、非常に小ぶりなサイズ。もはやHonorが販売しているファブレットライクな大画面スマホ「Honor X30 MAX」とインチ的にはほぼ同じサイズです。
OPPOはこのサイズに対し、本のようなサイズで一般的な6.5インチディスプレイと比べ60%広い視覚領域を生み出す、と謳っています。コンセプト的にはSurface Duoシリーズと近い部分を感じます。
またカバーディスプレイのアスペクト比は18:9、内部ディスプレイは8.4:9。Z Fold3のカバーディスプレイのアスペクト比は24.5:9と超縦長、類似製品も同様の傾向で、OPPO Find Nは先駆者と真逆の方向性を模索しているとも言えます。
ディスプレイ自体のスペックも十分で、内部ディスプレイはコンテンツによってリフレッシュレートが1~120Hzまで変動し、最大1000Hzのタッチサンプリングレートをサポート。どちらのディスプレイもピーク輝度は1000nitまでど屋外でも満足して使えそうです。
また、ヒンジの設計にも力が入っており、OPPOは「人体の関節と同じようにスムーズに機能する」と紹介。50~120度の間で画面を立てることもできるとし、ディスプレイの折り目やどうしても生まれてしまっていた隙間などの改善が大いに期待できます。
ソフト面でも独自の調整が施されているようで、フローティングウィンドウや二本指によるアプリ分割・マルチタスクジェスチャー、左右の親指を同時に用いることができるキーボードなどが備えられているようです。
本体色はブラックとパープル、それにホワイトの3色。
価格はメモリ8GB/ストレージ256GBのモデルが7699元、日本円にして13万7000円で、12/512GBが8999元(16万1000円)。同形状のフォルダブルスマホとしてはダントツに安い価格設定で、Galaxy Z Flip3の背中も見えるほど。手にもポケットにもすっぽり収まり、なおかつお値段もそこそこなフォルダブルスマホって、なかなかに良いのでは?ただ防水非対応や内側画面にパンチホールありという弱点も抱えています。
OS | 専用の調整が施されたColorOS |
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SoC | Snapdragon 888 |
メモリ | 8/12GB |
容量 | 256/512GB |
画面 | 5.49型 (カバーディスプレイ) 7.1型(メインディスプレイ) |
カメラ | 5000万メイン+1600万画素超広角+1300万望遠 |
インカメラ | 3200万画素×2 |
電池 | 4500mAh,33W,15Wワイヤレス充電 |
本体色 | ホワイト、ブラック、パープル |