Xiaomiは、中国国内にてハイスペックスマホの「Redmi K50」シリーズとその姉妹機種である「Redmi K40S」を発表しました。
今回はAndroidスマホとして世界最高の処理性能を持つといえる「Redmi K50 Pro」とDimensity 8100を世界で初めて搭載した「Redmi K50」、最新の外観と一部型落ちのスペックを織り交ぜた「Redmi K40S」が発表されており、いずれも非常に優れたコスパを実現しています。
Redmi K50 Pro
Redmi K50 ProはDimensity 9000を搭載。Dimensity 9000はAnTuTuベンチマークやGeekbench、また消費電力などでSnapdragon 8 Gen 1を超越していることが複数の情報から伝えられています。AnTuTuベンチマークは100万点越えをRedmi K50 Proでも実現しているとのこと。
Xiaomiお得意の発表会でのAppleへの強い対抗意識も健在ですが、それでもDimensity 9000では処理性能でA15には勝てないことを認めているようです。
重い3Dゲームの筆頭格である原神が、最高画質設定で平均59fpsで動作したことをアピール。
ディスプレイは6.67型の有機ELで解像度がWQHD+(3200×1440)になっています。リフレッシュレートは120Hz。タッチサンプリングレートは480Hzへ上昇しています。ディスプレイの品質を審査するDisplayMateでは最高評価のA+を獲得し、16の記録を塗り替えたとのこと。画素密度は526ppi。
カメラは1億800万画素広角に800万画素の超広角、200万画素のマクロレンズの3眼で、広角は光学式手振れ補正(OIS)に対応。インカメラは2000万画素。
発表会では、このOISとスマホにはやや過剰気味な1億800万画素のセンサーを用いて「二つの気球の間に縄を結び、そのうえで綱渡りを行った状態でスマホを持ち出して、もう一つの気球を撮影する」芸を行ったムービーを公開。確かにOISは生かせそうなシチュエーションです。
バッテリーは5000mAh、120Wの急速充電に対応。先日グローバル発表されたXiaomi 12 Proにも搭載されている、Xiaomiの充電制御チップ「Surge(澎湃) P1」を用いて、バッテリーを分割せずにこの速度を実現していることをアピールしています。19分で満充電が可能。
本体色はシルバーとグリーン、ブルーのグラデーション、星空のような模様の入ったブラックの4色。
価格は最安のメモリ8GB、ストレージ128GBのモデルが2999元(5万6000円)から。最高峰の処理性能と十分に美麗なディスプレイ、強力なカメラを搭載してこの価格というのは間違いなくコスパモンスターであるといえます。
Redmi K50
Redmi K50はSoCにDimensity 8100を搭載。世界で初めて同SoCを搭載した端末です。Dimensity 8100はCortex-A78×4とCortex-A55×4で構成されており、スナドラ8 Gen1やDimensity 9000などと比較するとArmアーキテクチャの世代が古くなっています。
しかしDimensity 8100を搭載したRedmi K50はAnTuTuベンチマークで85万点を獲得しているとのこと。Snapdragon 888と同等かそれ以上というスコアはすごい。
余談ですが、先代のRedmi K40はSnapdragon 870を搭載しており、MediaTek製SoCに鞍替えしています。Redmi K40 Gaming EditionはDimensity 1200、一方で一足先に発表されたRedmi K50 Gaming EditionはSnapdragon 8 Gen 1を搭載しており、Redmi KシリーズとRedmi K Gaming Editionで搭載SoCのメーカーが互い違いになっています。
ディスプレイはRedmi K50 Proと同様の6.67インチのWQHD+(3200×1440)有機EL。リフレッシュレートは120Hz。
カメラは4800万画素のIMX582と800万画素の超広角、200万画素のマクロ。インカメラは変わらず2000万画素のIMX596。下位モデルながら広角レンズはOISに対応します。
バッテリーは最近のスマホの中でもさらに多い5500mAh。K50 Proに搭載されていたSurge P1については記述がありませんが、67Wの高速充電に対応します。
本体色は変わらず4色で、価格は2399元(4万4000円)から。先代Redmi K40は1999元(3万7000円)ほどだったので、かなり高くなってはしまいました。しかし67W給電やSnapdragon 888を超えるDimensity 8100のポテンシャルなどを加味すればその異様なまでのコスパは健在といえるでしょう。
Redmi K40S
Redmi K40SはRedmi K50の下位に位置するような廉価モデルで、おそらく一部のスペックを先代のRedmi K40から流用していますが、外観からも見てわかる通り、Redmi K50ともスペックの共通があります。
SoCは、今回発表されたスマホの中では唯一Snapdragonを採用しており、Redmi K40と同じSnapdragon 870。AnTuTuベンチマークでは6~70万点台とスペック的には見劣りします。
ディスプレイはRedmi K40と同スペックの、6.67インチフルHD+有機EL。リフレッシュレートは120Hzでタッチサンプリングレートは360Hz。
Redmi K40と大きくスペックが変わるのがカメラとバッテリー周りで、カメラは4800万画素+800万画素超広角+200万画素マクロで、Redmi K50と同等。バッテリーは4500mAhへと微増されており、充電速度は33Wから67Wへと大幅な進化を遂げています。
本体色はブラックとグレー、グリーンとブルーのグラデーションの4色ですが、Redmi K50/K50 Proのものとはややデザインが異なるようです。価格は1799元、3万3000円から。Redmi K50シリーズの性能が軒並み上がり、必然的に価格が上がってしまった中で、価格をRedmi K40より抑えていながらスペックを上昇させています。
価格とスペック
Redmi K50 | Redmi K50 Pro | Redmi K40S | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(GB) | 128 | 256 | 128 | 256 | 512 | 128 | 256 |
6 | – | 1799元 | – | ||||
8 | 2399元 | 2599元 | 2999元 | 3299元 | – | 1999元 | 2199元 |
12 | – | 2799元 | – | 3599元 | 3999元 | – | 2399元 |
Redmi K50 | Redmi K50 Pro | |
---|---|---|
OS | MIUI 13 | |
SoC | Dimensity 8100 | Dimensity 9000 |
メモリ | 8/12GB | 8/12GB |
容量 | 128/256GB | 128/256/512GB |
画面 | 6.67インチ有機EL,WQHD+(3200×1440) リフレッシュレート120Hz |
|
カメラ | 4800万画素+800万画素+200万画素 | 1億800万画素+800万画素+200万画素 |
インカメラ | 2000万画素 | |
電池 | 5500mAh,67W | 5000mAh,120W,Surge P1 |
寸法 | 163.1×76.15 ×8.48 mm, 201g | |
その他 | Wi-Fi 6,Bluetooth 5.3,NFC 3.0 |
Redmi K40S | Redmi K40 | |
---|---|---|
OS | MIUI 13 | MIUI 12 |
SoC | Snapdragon 870 | |
メモリ | 6/8/12GB | |
容量 | 128/256GB | |
画面 | 6.67型,(2400×1080)、有機EL、120Hz、HDR10+ タッチサンプリングレート360Hz |
|
カメラ | 4800万画素+800万画素超広角+200万画素マクロ | 4800万画素+800万画素超広角+500万画素マクロ |
インカメラ | 2000万画素 | |
電池 | 4500mAh,67W | 4250mAh,33W |
寸法 | 163.2×75.95 ×7.7 mm, 195g | 163.7×76.4×7.8mm 、196g |
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