一部のAndroidユーザーにおいて、Chromeアプリ上部のアドレスバーにユーザーの使用状況を学習しながら自動で役割が変わる「ツールバーショートカット」ボタンが追加されているようです。Android Policeが伝えています。
このボタンはアドレス欄右に配置され、ユーザーの使用状況に応じて従来まではメニューバー右側のケバブメニュー(ツールバー)より選択していた「タブを追加」、「共有」、「音声検索」の3つの機能のうち利用可能なものが自動で割り当てられます。一方で、自動で変わってしまうことを嫌うユーザーはこのボタンを長押しすることで自動変更を無効化すると同時に手動で決定できるようにもなっています。
Android Policeはこの機能はChromeの安定版として最新であるバージョン101のユーザーのもとへ徐々に提供されているのではないかと推測しています。ただし、それはデフォルトでの話であり、まだ利用できていないユーザーは手動で追加できるようです。
Chromeには試験運用機能をユーザーが手動で追加するための「Chrome flags」機能を備えており、今回も例に漏れずここで行います。アドレス欄にchrome://flagsと入力することでflagsの画面を表示し、ここでadaptive-button-in-top-toolbar-customizationという項目を有効化することで今回の機能が利用できるようになます。
また併せてChromeの設定内にツールバーショートカットの設定項目が追加されます。逆に、不要なユーザーはここを無効化することで消すことができます。
まだ正式実装を期待できるわけではないようです。このように試験運用から実運用にかけて徐々にリリースすることで新機能の様子見をするやり方をカナリアリリースと呼びます。したがって、今回の新機能「ツールバーショートカット」はこのままユーザー全体がデフォルトで利用できる状態になるかもしれない一方で、Duet同様に頓挫する可能性もあります。
私自身は共有機能を頻繁に利用するため、従来までのそのたびにツールバーを開くアクションを省略できるのであれば非常に助かるので、ぜひとも正式にリリースして欲しいものです。