yeediから発売されている「yeedi vac 2 pro」を提供していただきましたので、レビューします。
本製品はクラウドファンディングサイトMakuakeにおいて今年の6月まで開催されており、1000万円を超える金額を集めた掃除機+雑巾がけのできる2-in-1で便利なモデルです。
あまり名前を聞くことのないブランドですが、それもそのはず、2019年に立ち上げられたブランドで、わずか3年ほどの間で20か国、18万台と出荷実績を拡大しているメーカーです。
開封
大きな箱が2つに分かれて届きました。かなりのボリューム感があります。
片方にはvac 2 pro本体、もう片方にはごみ収集ステーションが入っていました。ゴミ収集ステーションはねじ3本を使って組み立てが必要なものの、ドライバーも入っていたため、あまり時間をかけずにサクッと組み上げることができました。
本体は白を基調としたデザインで、白壁紙や薄めの木目調の床によくマッチするデザインです。
本体の厚さは7.7cm。かなり薄めになっており、家具の下などに潜り込んで掃除することができます。
背面はこんな感じ。回転ブラシと吸引部が付いています。付属のアタッチメントで水拭き用のモップと交換することができます。
本体上部の蓋が開くようになっており、あまり使わないボタンやダストボックスをここに収納することで普段の見栄えが非常に良くなっています。
ごみステーションはシンプルな作り。紙パックに吸引する方式。紙パックはステーションから取り外すと開口部が閉じる仕組みで、ゴミを見ずにゴミ箱に持っていくことができます。ガジェットとは全く関係のない細かな部分ですが、こうした部分の配慮があるのが良いです。
気になる吸引力
実際に気になるのがその吸引力。実際に、重曹と猫砂を各15gずつ用いて、掃除前後のダストボックスの重量を比較テストしてみました。吸引力のテストであるため、モップ部は外した状態でテストを行いました。
vac 2 proは吸引力の調整ができるので、今回は強モードで清掃しました。清掃前のダストボックスの重量は191g、清掃後の重量は220gでした。回収率は約97%ということになります。
参考までに、世界トップシェアを持つルンバ i2でも計測しました。i2はハイエンドモデルではないものの、iRobot社としてはハイエンドシリーズのi7等と同等の吸引力を持つとのことなので、比較対象として十分使えるでしょう。
しかし、ルンバi2はわずか22g、回収率にしておよそ73%しか回収できませんでした。ルンバi2よりもvac 2 proの方が圧倒的に吸引力が強いということになります。
また、この2機種の差は動作を見ても顕著に表れます。vac 2 proが通った部分の床が非常にきれいになっている(モップは外しています)のに対し、ルンバi2が通った部分の床は明らかな吸い残しと見られるものが多数見られます。
ルンバ覇権の終わりか… pic.twitter.com/7lduk9ysED
— ひかるん (@hikarun_mikan) November 5, 2022
また、完全に掃除が終わった後のフローリングの溝を観察してみると、ここでも吸引力の差が見られます。
ルンバといい勝負すればいいなと思って比較したのですが、はっきり言ってyeedi vac 2 proの圧勝でした。また、ルンバはフィルターを交換できず、使い捨てですが、このyeedi vac 2 proは水で洗うことができるので、交換の頻度がかなり節約できます。
さらに水拭き機能もあるため、かなり便利。1台2役で使えるので、クイックルワイパーなどで床を綺麗にしていた手間がなくなってめちゃくちゃ助かります。
モップ機能すご~~~、めっちゃ振動してる pic.twitter.com/RIyscwbvrX
— ひかるん (@hikarun_mikan) November 5, 2022
この掃除機の難点を上げるとすれば、モップ掃除後に水を捨てなければいけない点でしょうか。ここも自動でやってくれると便利なのですが、毎度モップ掃除後に水を捨てなければいけなのはかなり面倒かなと思うポイント。モップの水換えを自動で行ってくれるモデルもありますが、こちらはゴミをステーションで吸引してくれないため、どちらもやってくれるモデルが出れば嬉しいところ。
操作性
yeediの専用アプリの操作性はシンプル。Google Playストア/ App Storeからダウンロードできます。
アプリの構造としてはシンプル。吸引力調整や2回の繰り返し清掃も設定でき、非常に細やかな部分まで気が利く作りになっているなと感じました。
さらに、消耗品の使用状況が分かるのも非常に便利。おそらく使用時間から算出しているのかと思いますが、これが見れるだけでかなり便利になります。
また、深夜の暴走を防ぐために一定時間は起動しないモードがあるのも非常に便利です。よくある機能と言えばそこまでなのですが、当たり前の機能を当たり前に備えているのも大切です。
Google AssistantとAmazon Alexaの両方に対応しているようですが、Alexaの方は連携させることができませんでした。Google Assistantの方は連携はできたものの、使える操作は掃除の開始/一時停止のみ。それ以外の操作はアプリから行うことになりそうです。
アプリから清掃の開始や終了、トラブルなどの通知が送られてくるので、確認しやすく便利です。床から持ち上げた際もちゃんと通知が来るようです。あれ、DEEBOTは別のメーカーだったような気がしますが、気にしないでおきましょう。
総評
白メインのシンプルな見た目で、機能面はマッピング機能やエリアの制限など、他社ハイエンドモデルと比べても遜色ありません。ゴミ収集ステーションが付いているため、1ヶ月、2か月に一回紙パックを交換するだけでよく、筆者のようなズボラな人間にもお勧めできます。
今回紹介したモデルは、先日一般販売が開始されたばかりの「yeedi vac 2 pro+」。まだ短期間の使用なので、耐久性などの問題点は不明ですが、現状のところは吸引力・使い勝手ともに非常にいいと感じています。ぜひチェックしてみてください。
おまけ:家電量販店でロボット掃除機を眺めていたところ、よく似たDEEBOT OZMO 750と言うモデルを見つけました。この商品向けのブラシやモップパッドは家電量販店にも売っています。yeedi vac 2 pro+の消耗品が事実上家電量販店でも買えるのはありがたいですね。
製品名:
yeedi vac 2 pro+吸引・水拭き両用、自動ゴミ収集ステーション付き
リンク:https://www.amazon.co.jp/dp/B0BGPXV49M
割引率:約10%OFF
有効期間:11/7-12/1
元の価格:72,000円
割引後の価格:64,800円