調査機関MMD研究所は4月27日、「Apple Watch」のユーザーを対象とした実態調査の結果を発表しました。
所有率は全体の9.7%、男女とも10〜30代が最多
Apple Watchを所有しているかどうかの調査では、全体の9.7%のユーザーが所有していると回答しています。
年齢別のデータでは男女共20代が最も所有率が高く、男性は24.7%、女性は16.5%でした。
女性の所有率は殆どの世代で男性より低くなっていますが、その原因については今回の調査では触れていません。
あくまで筆者の推測ですが、手首の内側に文字盤を向けるといった女性特有の装着法と相性が悪いことも、女性ユーザーが少ない原因の1つかもしれません。
意外に多かった初代モデルユーザー
メインで利用しているモデルについては、Apple Watch SE(第1世代)が13.7%を獲得して1位。次いで初代モデル(10.1%)とSeries 7(10.0%)がほぼ同率で2位、3位につけています。
興味深いのは、比較的新しいSeries 7とほぼ同じユーザー数を初代モデルが未だに保っている点。
他のモデルのシェアと比較して考えると、FeliCaや新機能対応を求めるユーザーがSeries 2以降に乗り換えた一方、こうした機能を求めないユーザーが乗り換え先を見つけられず、初代モデルに取り残されているように思えます。
優先度は意外と低い交通系IC機能
今よりも魅力度が低下したり、廃止された場合にApple Watchの利用をやめる機能については、心拍数や睡眠の記録が1位(38.1%)、運動の記録が2位(35.1%)を獲得。
多くのユーザーがヘルスケア関連の機能を重視していることがわかりました。
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一方、意外な結果となったのが交通系ICカード機能。こちらは下から3番目の12位(13.8%)で、重要視していないユーザーも多いようです。
89.3%のユーザーが「これからも使い続けたい」と回答
Apple Watchの利用継続意向を問う調査では、「利用し続けたい」と「やや利用し続けたい」を選んだユーザーが合わせて89.3%に上り、ユーザーの満足度が非常に高いことが覗えます。
先に触れた初代モデルのユーザーが多い件は、こうした満足度の高さが裏目に出たという見方もできるでしょう。