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AIで通信品質改善も。KDDIとNICTが共同研究

 KDDIは2024年7月1日、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と大規模言語モデル(LLM)に関する共同研究を開始すると発表しました。

 LLMの利用にあたっては、事実と異なる内容や脈絡のない文章が生成されるハルシネーションが起きてしまうことや、地図情報の活用が難しいことが課題です。

 今回の共同研究では、NICTが蓄積してきた600億件以上のWebページのデータなどと、KDDI総合研究所が開発してきたハルシネーション抑制技術やマルチモーダルAI技術を活用。これにより、LLMを活用する上での課題であるハルシネーションの抑制や、地図画像および建物情報などのマルチモーダルデータの取り扱いを可能にする技術を研究開発するとしています。

 これらの技術により、特定目的の対話システムや雑談システムにおけるLLMの信頼性向上が期待されます。

 また、LLMによる位置関係の把握が可能になることで、通信事業者の顧客対応に適用した場合、問題が発生している設備やエリアの迅速な把握が可能となり、通信品質の改善につながる可能性があるとしています。

 なお、この共同研究は総務省・NICTが2023年度補正予算を活用して推進する「我が国における大規模言語モデル(LLM)の開発力強化に向けたデータの整備・拡充及びリスク対応力強化」における共同研究の第1弾だということです。

情報元KDDI
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