XPERIA Z2の国内ユーザーが、Sonyの公式フォーラムで4K動画撮影に関して質問をしたところ、以下のような回答が得られたそうです。5分程度で終了するのは、保護機能による停止であり、異常ではない(いわゆる『仕様』である)模様です。
Q. 4K動画撮影中、5分ほど経過すると録画が停止してしまいます。
A .4K動画撮影を行うと端末内部の温度が上昇しますが、異常な温度まで上昇しないよう、フェールセーフ機能を搭載しており録画が停止します。
異常ではございませんので、5分以上動画撮影を行う場合はFull HDで撮影してください。
XPERIA Z2の4K動画撮影は高度な処理能力が要求されるため、熱をもつことから、4K動画が5分程度で中断されるのは海外版から知られている仕様です。そもそもスマートフォンでの4K動画撮影は個人的には現時点で必要性が全くないため、気にせず購入しています。
国内版はXPERIA Z2もZL2も、いずれも4K動画撮影は熱をもちますが、Z2の方がZL2よりも4K動画撮影を停止する温度の閾値が低く設定されています。ZL2は5インチVA液晶を用いており、Z2のIPS液晶関連の部品よりも熱に強いのか、フェールセーフの閾値を高めにしているのかもしれませんね。
こうしたフェールセーフは、XPERIA Z2の出荷時やアップデートで突如追加されたものではなく、従来のXPERIAシリーズを含め、他のメーカー製品でも取り入れられており、破損よりもハードウェアの保護を優先した正しい実装だと思います。ただし閾値を保護のためとはいえ低くした結果、5分程度の撮影が限界となったことはユーザーに明示しておくべきであり、強く推すほどの機能にはまだ達していないと思います。(他社の4K動画撮影対応機種は、コンディションが悪くない限りもっと録画できる)
2070万画素・Gレンズを大々的に謳ったXPERIA Z1は、発売時のカメラ画質のチューニングは、シチュエーションによっては酷い有様でした。Z1およびZ2は、目玉としたい機能と、その実際の使用感が乖離している部分が残念に思います。
ただ、カメラの件は、XPERIA Z2では見違えるようによくなり、個人的にはiPhone 5sを超えてカメラとしての使用頻度が一番高い機種になりました。Z2自体は、Z1の不満点の数々をことごとく解消、非常に完成度の高い機種となっており、XPERIA X1以降、個人的にはおそらくシリーズ中でも1、2位を争う満足度です。4K動画撮影も、より高性能なプロセッサーを搭載した後継機なら、より熱も消費電力も低減し、見違えるように滑らかな高画質で連続撮影ができるようになり、私達を驚かせてくれるのかもしれません。