auの夏モデルが発表されました。isaiシリーズの最新作「isai vivid(イサイビビッド) LGV32」も含まれています。
酷すぎたisaiシリーズ
isaiシリーズは基本的にLGのグローバルモデルをベースにしたもの。初代isaiも、LG G2がベースでしたが、G2の光学手ブレ補正を削るなどコストダウンしたモデルでした。
G3ベースのisai FL LGL24 / isai VL LGV31は、防水になった以外はまさに劣化版というべき様相で、以下の点においてG3に劣っています。
- レーザーオートフォーカスを撤廃
- 光学手ブレ補正OIS+を撤廃
- デュアルLEDが単一に
- ワイヤレス充電Qiを撤廃
- 着脱式バッテリーが内蔵式に
- 厚み、重量が大幅増加
- インカメラが使いづらい画面下部に配置変更
- インカメラの画素数が悪化(210万画素→130万画素)
- 輝度センサー撤廃により、自動輝度調節不可に
海外では大変高評価を得た、ベストなAndroidスマートフォンがLG G3ですが、それを台無しにするような機種でした。
isai vividはどうか?
では今回のisai vividはどうでしょうか。本機はLG G4ベースで防水仕様になっています。
LG G4の寸法は、高さ148.9mm、幅76.1mm、最薄部6.3~最厚部9.8mm、重量155g。
対してisai vividの寸法は高さ150mm、幅76mm、厚み10.3mm、重量150g。厚みは増していますが、重量は軽くなっています。
電池パックはG4同様、取り外し可能。一方でワイヤレス充電には非対応に。
カメラは光学式手ブレ補正とレーザーAFを備えます。フラッシュはデュアルLED。
isai FLではメモリ2GB / Snapdragon 801でWQHD解像度のディスプレイというやや難のある構成でしたが、今回はG4同様に3GB / Snapdragon 808なので、動作に支障はないでしょう。
インカメラの配置はG4と同様、上部です。ただし画素数はG4の800万画素から210万画素に減らされています。
やはりベースモデルよりも劣る部分はあるものの、これまでのisaiシリーズの酷さを考えると良くなりましたね。
デザインも悪くはないとは思うのですが、G4のスリムアークデザインのバックカバーは、職人製造の天然皮革製カバーを選択できるなど、拘った仕様であったため、やはりもっとグローバルモデルに近いモデルであって欲しかったところではあります。