これまでのisai……
LGのキャリア向けモデル「isaiシリーズ」が残念なのは、以前から口酸っぱく言っている通り。グローバルモデルの方が出来がいい、ディスプレイもビビッドな方がいいねと。
いつもと違う、isai vivid
そこで夏に登場したのがisai vivid LGV32です。なんと機種名にビビッド、さらに以前と比べるとグローバルモデルにかなり近付いています。着脱式電池パック、レーザーAF搭載!
でもG4のようなカッコいい革モデルが無いんじゃな……と愚痴っていたところ、最近、本当にレザーモデルが登場したではありませんか!買わない理由を見事に全部潰された!
早速購入
というわけで買ってまいりました、isai vivid LGV32。値段は、MNPの解約金・転出手数料・新規事務手数料・端末代込みで、先達廣場のG4より少し安いぐらい。冬モデルに追加された新色はレザーブラウンとレザーブラックの2色。
どちらを買おうか迷ったのですが、レザーブラウンに決めました。
やはり革は良い!
なんといってもルイヴィトン等にも使われている植物性タンニンなめしを施した、天然皮革がバックカバー。背面の縫い目にはギッターマンのMara。これまでのisaiシリーズといえば、あの指紋の目立つ光沢プラスチックの安っぽい印象しかありませんが、それをいい意味で打ち砕いてくれます。革は長く使い込むほど艷が出ますので、この機種なら長く使い込みたいなと思わせてくれます。
革なので、恒常的に水場で使ったりお風呂に持ち込んだりはしない方がいいと思います。水分と相性悪いですからね。この辺りは防水端末でありながら革を採用したことのジレンマです。一応、背面処理は湿った空間でも腐らないよう配慮はしてあるので、普段使いで、雨の日などに使う分には頼もしいと思います。
画面は?
レザーブラウンは前面のベゼルがブラウンなのもいいですね。早速ガラスフィルムを貼っておきました。
やはりWQHD解像度なので開口率が低いせいで最大輝度は低め。それでもisai FL / VLよりは良くなっているのですが。(そもそも前モデルまでは自動輝度調節センサーを削ったせいで、屋外に移動する前に予め輝度を上げておくのを忘れると、屋外で輝度調節にありつくのも困難という状況が起き得たぐらい。)以前と比べれば許容範囲内にはなってきたとは思います。
ディスプレイは5.5インチWQHD解像度のAH-IPS液晶。LGの言う「鮮やかさ」は、有機ELや、Sonyの画質補正ほど色を強調する系統の鮮やかさではなく、高色域という意味でしょうね。むしろその方が好きだという人も少なくないと思うので好みの問題だと思いますし、写真の閲覧には向いています。ただ色味としてはほんの少しだけ青(と黄)が強いですので、写真を見る分には良いのですが、ブラウジング中など、白地のページを表示しているとたまに少し気になることがあります。この程度なら許容範囲の人も多いと思います。もし気になりそうな人は一度店頭モックで確認しておくと良いかもしれません。
パフォーマンスは?
WQHDディスプレイを搭載したisai FLは、高解像度にも関わらず処理能力が足りない、いびつなスペック構成でした。しかし本機はSnapdragon 808 MSM8992ヘキサコア、3GBメモリーを搭載しておりバランスが良くなっています。
露骨な発熱現象には遭遇しておらず、ベンチマークをぶん回してもさほどの熱は感じません。AnTuTuベンチマークのスコアは6万3587点。
以前計測した時よりもスコアが上がっているのは、設定やアップデートの影響もあるかもしれませんが、アプリのバージョンがv6.0へと上がったことで、3Dテストの内容が変わったことが一番大きな要因だと思います。(同じくAnTuTu v6.0で確認したところ、Xperia Z5Cは7万6938点、Galaxy Note 5は8万2908点へと点数が向上。)
ただ、本機は通知バーの動作がカクつく(特に横スワイプでの通知消去)、電池が持たない、という問題がありました。少なくともカクつきに関しては、先日実施されたアップデートで改善されたように見受けられます。電池持ちもマシになった気がしますが、もう少し様子を見ます。(スペックのまずさではなく、単なるチューニング不足だったのではと推察します)
これは長く使うことになりそうな一台
安売りを狙って、玩具として使うポジションだったisaiシリーズ。殆ど褒めたことがなかったのですが、ここに来て一気にメイン機昇格です。カメラも意外と使い物になって、試しに暗いところを撮ってみたのですが、これが思いのほか良好だったので、別記事で上げようかと思います。ヘタったら交換するだけの着脱式電池なので、モバイルバッテリーで気兼ねなくガンガン充電できるのも良いです。不安なのはOSアップデートぐらいでしょうか。少なくともアップデートが提供される限りは使い続ける予定です。
LGは頑張っているので応援したいメーカーだったものの、しばらくいいと思える国内機種が無かったので非常に残念でしたが、これでやっと久しぶりに、今後のLG端末にも期待が持てそうです。