isai FL LGL24を使った感想:ディスプレイは良好、全体的には微妙。用途次第か

 isai FL LGL24を3ヶ月ほど前に購入しました。グローバルモデルのG3が気になっていたので、G3を下敷きにしたモデルということでそれなりに期待値の高いモデルでしたが、実際はかなりau色の強いモデルでした。

デザイン

 色の選択は迷わずホワイト。ブルーとピンクは光沢で、色合いも「ケバい」ので、ひと目で選択肢から除外しました。白はつや消しでサラサラしています。

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 LG G3と同じく音量キーは背面に位置していますが、電源ボタンは側面部分に移動しています。これはLGのグローバルモデル同様、背面に欲しかったところ。とはいえG3の特徴である「ノックコード(画面をタップすることで画面点灯)」があるので、これを使えばボタン配置をあまり気にせず使えます。

 G3は重量149g、厚み8.9mmですが、isai FLは160g、10.5mmと肥大化しています。大きなサイズの端末で、ストラップホールもなく、ホールドしやすいわけでもないので、片手操作は慣れが必要です。画面の対角線上の隅っこなどは、私の指では片手操作時に容易には届きません。

 前面のデザインは「3辺狭額縁」と謳っていますが、残念ながらベゼルはG3よりも太くなっています。また、後述するようにインカメラの位置が悪いです。

 自動輝度調整の設定が見当たらず困っていたのですが、なんと周囲の明るさを測定するセンサー自体が廃止されているようです。もちろん、G3には存在していますし、そもそも輝度センサーの無い機種というのも今時なかなか珍しいのでは。G3からのデザイン変更に伴って犠牲となったものが多いと感じます。

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(通知上部の領域が手動輝度調節に割かれている。本来なら輝度調節バーの右側に自動調節オンのチェックボックスがある)

カメラ

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 できるだけ簡単なUIを求めた結果なのか、カメラの細かい設定をいじることができないのはやや残念ですが、撮れる写真は色合いもよく、良好です。ディテールはこんなものでしょうか。SNSに上げる程度なら十分ですよね。以下、左からiPhone 6 Plus、isai FL、Xperia Z3 Compact。

 G3の目玉は0.27秒でピントが合うレーザーAFですが、これもisai FLでは削られており、実用上困るほどではありませんが、ピント合わせからシャッターを切るまで遅く感じます。

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 インカメラはG3の210万画素から130万画素に削られた上で、配置は前面下部に移動。SHARPのベゼルレス機種もこのようなインカメラ配置の場合がありますが、非常に使いづらいため、セルフィーやビデオ通話には向きません。

ディスプレイ

 Full HDの1.8倍となる、WQHD(2560×1440)解像度を持つ、5.5インチAH-IPS液晶を搭載。500dpi超えという精細さ。

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 拡大してみると違いがわかります。こちらは5.7インチのAndroidファブレットGALAXY Note 3のFull HDディスプレイ。

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 こちらはisai FL。もはやドットを肉眼で確認するのは不可能な域に達しています。カメラで比較してやっとわかるレベルです。

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 isai FLの精細感は非常に優れており、デジタルカメラで撮影した画像をそのまま転送して閲覧すると非常に楽しいです。普段カメラを持ち歩いているような人にぴったり。スマホで電子書籍を楽しみたいという人にもいいですね。

 開口率の問題か、輝度はやや低め。Xperia Z2よりは高め。色温度は高め、ナチュラルで控えめな色合いです。個人的にはもう少しビビッドな方が好きですね。

 以下、isai FL、GALAXY Note 3、iPhone 6 Plusのディスプレイの比較動画となっていますのでご覧下さい。RX100M2で撮影した写真などを表示させており、視野角や色合いの確認ができると思います。

 視野角ではNote 3、iPhone 6 Plusに軍配が上がります。isai FLのクセがない発色は、写真を正面からじっくり観賞するのにに向いているのではと思います。ただNote 3の有機ELの黒色の表現力はさすがですね。

動作

 やや引っかかる部分があります。メモリの空きも少なめ。そもそもSnapdragon 801、実行用2GBメモリで、WQHD解像度という構成にやや無理があるように思います。isai FLのマイナーチェンジモデルisai VL LGV31では、メモリが3GBに変更されており、改善に期待したいところ。

 あとは細かいところですが、屋内でのGPSの掴みがちょっと弱いかな?と思う時がありますね。

ソフトウェア

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 isai FL標準のテーマでは、フラットデザイン化されたアイコン、通常の3Dのアイコン、アウトラインを抽出しシンボルマーク化されたアイコンが入り混じり、さらにフォントも全角カナと半角カナが混在。不協和音としか形容できません。かつてPRADA L-02DのUIに感じたものと同じ違和感です。

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 auのニュースが流れてくるisaiホームは前モデルでは消せませんでしたが、今回は設定画面から消せます。isaiモーションもオフに。

 LG G3のグローバルにおける発表会では、フラット化されたUIが目玉のひとつでしたが、あのUIは設定画面から選択可能なので、こちらに再設定して、アイコン・ウィジェット・ドロワーを整理するとかなり良くなります。

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 ソフトウェアに関しては機能性を維持しつつも、わかりやすさと清潔感が維持されたシンプルなUIで、基本的には良く出来ています。例えばauの純正アプリやGREEマーケットなど、ドロワー上で不要なアプリが仮にアンインストールできない場合でも、まとめて非表示にできます。

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 ナビゲーションキーの配列変更・カスタマイズも可能。Xperiaのスモールアプリライクな「Qスライド」、GALAXYのマルチウィンドウライクな「デュアルウィンドウ」もナビゲーションキーから簡単に呼び出せるようにできます。

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 設定項目もちょっと変わったものがあっていいですね。ロック解除アニメーションはベクターサークル、画面OFFのエフェクトはレトロTVにしています。

電池持ち

 待機中の電池持続時間は良好だと思います。なかなか減らないですね。

 一方で、利用中はG3と同様に悪いです。モリモリ減っていきます。WQHD解像度の弊害でしょう。G3は着脱式バッテリーを売りにしており、いざとなればバッテリーパックを交換すればいいはずなのですが、わざわざ着脱不可にしたのは勿体無いです。防水を優先した結果でしょうか。

総評

 基本的にベースモデルがよくできているので、G3由来のソフトウェアの使い勝手は魅力的です。逆に不満なのはisai FL独自の部分です。個性を出そうとして歪(いびつ)な機種になっているように思います。auは昔から個性を出そうとしていまいちになる例が多いと思います。定価で買ってメイン機種に……となると、他にもいい機種はあります。

 しかし最近は、isai FLがMNP一括0円+現金キャッシュバック付きになっているのは、ごくありふれた光景です。そうした案件で買うのなら、コストパフォーマンスに優れている、と言うこともできるでしょう。さらにmineo SIMを挿すことはもちろん、SIMロック解除やroot化も可能なので、ギーク方面で考えれば面白い機種です。

 不満点は多いですが、サブ機・玩具として割り切るか、価格相応と思えば、5.5インチWQHD液晶を遊べる、優秀な機体となります。

LGL24 isai FL ホワイト
LGL24 isai FL ホワイト

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