AR Droneシリーズで有名な仏Parrot社が、同シリーズよりも「内蔵プロセッサーが8倍強力になった」と謳う最新機種「Bebop Drone(ビーバップ・ドローン)」をレビューします。日本国内の発売は2015年3月12日。
嘆かわしいことに「ノエル」を名乗っていたドローン少年と同一機種の色違いとなります。ドローンの語源は雄のミツバチですので、赤色より黄色のほうが粋だと思います。
比較的大きい機体です。重量は400gと軽量。ガラスファイバー補強のABS素材なので、わりと何度か強い衝撃を受けたりしていますが無事に飛んでいます。3軸加速度計、3軸ジャイロ、3軸磁力計、超音波高度センサー、圧力センサー、対地速度計測用垂直カメラなど、各種センサーにより飛行性能は圧倒的に良好です。Galaxy Visitor 6やHubsan X4 HDとは比べ物になりません。DJI Phantomシリーズに比肩する性能です。バッテリー駆動時間は11分程度。予備バッテリーと合わせて計22分といったところ。安定飛行範囲は250m程度。
内蔵プロセッサはP7デュアルコア(Cortex-A9ベース)。フラッシュメモリーは8GB。Wi-Fi MIMO対応。無線でスマートフォン・タブレットをFVPとして活用できます。連携アプリは「FreeFlight 3」。コントローラーなしで、スマホ・タブレットだけでも操縦できるのですが、これはさすがにちょっと難易度が高すぎました。価格が二倍になりますがコントローラー付きを買うべきです。非常事態時にはEmergencyボタンで強制着陸できます。ドローン少年が善光寺で押したのもこのボタンでしょう。コントローラーに装着するのはタブレットがオススメ。iPadだと少し輝度が足りない場合がありますが、高輝度のXperia Z3 Tablet Compactが現状の最適解だと思います。
カメラは1400万画素で、レンズは魚眼。Full HD動画撮影に対応します。前述したとおり飛行性能はかなり良好の上、カメラの手ブレ補正も優れているので、驚くほど安定した画が撮れます。詳細は以下の動画より。
飛行性能の安定性にかけては随一です。普段、飛行安定性に欠ける、小型のじゃじゃ馬ドローンに慣れていると、Bebop Droneは実によくできた機体だと実感できます。ドローンの中でもおすすめのモデルです。