このようなリストバンド型の、スマートフォンと連携する活動量計が出始めたのは2年ほど前でしょうか。正直なところそんなに興味は持っていなかったのですが、ひょんなことからNTT docomoの「ムーヴバンド2」(WMB-02C)を手に入れる機会がありまして、それ以来今まで半年以上、ほぼ毎日使ってきました。そこで、これを半年間使って分かってきたムーヴバンド2のことや活動量計自体のことをご紹介します。
毎日使わないと意味が無い
当たり前ですが、これは自分の活動量を測るものです。ハイキングに行った時だけ着けているようでは日々の運動量は分からないので、自分で健康を管理するという面では意味がありません。毎日、腕に着けてこその活動量計です。
大事なのは着け心地
筆者は以前よりPebble Steelを愛用していました。Pebble Steelにも活動量計や睡眠記録の機能はありましたが、あの固い尖ったボディやメタルバンドを寝てる間に着けていられるかというと「NO」です。
その点、ムーヴバンド2は、ボディが柔らかいので僕はこれなら着けながらでも寝ることができました。もっとも、人によってはそもそも腕になにか着けながら寝るのは無理、という方もいらっしゃるかとは思います。
リアルタイムに確認したいかどうか
これはムーヴバンド2の話ですが、ムーヴバンド2ははっきり言ってリアルタイムに「今自分がどれだけ歩いたか?」と確認するのには不向きです。不可能ではありませんが、手順としては
- スマートフォン側からアプリを立ち上げる。
- ムーヴバンド2のボタンを押して転送可能状態する。
- アプリのNFC転送ボタンを押す。
- NFCの位置にお互いを密着させる。
- データの転送処理を実行。
- 今度はサーバー側との同期を始める。その間はなにもできず。
- それらが完了して、やっとデータの閲覧ができる
このような手順でスマートフォンと同期させることになります。これを頻繁にやる気になります?なりませんよね。iPhoneとのペアリングはどうやらBluetoothでできるようなので「なぜAndroidではNFCだけ」とも思いますし、サーバーとの同期はバックグラウンドでやってくれと同期のたびに思っています。ですから、一日の終わり、あるいは寝起きに「今日はどれだけ歩いたかな」「今日の睡眠はどうだったかな」と確認する程度の使い方が一番です。少なくともムーヴバンド2に関してはそうで、これがfitbitやjawboneなら話は違うかも知れませんけどね。
大事なのは自分自身の健康管理意識
どんなに優れたリストバンド型活動量計が発明されようと、着けてなければ自分の活動量を測ることはできません。逆に言うと、どんなに自分自身に健康管理意識があろうと、活動量計を着けていないと正確な歩数や睡眠記録をつけることはできません。
着けているとなんとなくちょっと健康に気をつけようかなと思いますし、実際に運動すればそのデータを保存してくれます。ついでにお風呂前に体重を測って、アプリに自分で入力したりもしています。
まとめ: 使い始めたらしばらく使え
ムーヴバンド2は最良の活動量計とはお世辞にも言えません。他により良い物はたくさんあると思います。例えばつい最近ではソニーのSmartBand2は心拍数が測れるそうなので、ランニング以外の活動量を測るのにも良さそうですよね。
ですが、活動量計は「あれかこれか」でころころ変えてしまうとそもそも役割を果たせません。なぜなら活動データの履歴はそれぞれの専用のサーバーで(おそらく)独自の形式で管理されており、1ヶ月ごとにメーカーを変えてあれこれやっていては長期的、継続的なデータを参照できなくなります。その点で言えば、ムーヴバンド2とそのコンパニオンアプリであるわたしムーヴは十分な役割を果たしてくれました(主にアプリのほうに文句が山ほどありますけどね!)
さて、ところでなぜ過去形で書いているかと言うと、活動量計を変えたからです。Pebble Time買いました。これは次のレビューで。
ドコモヘルスケア ムーヴバンド2 WMB-02C-LB(ターコイズ) ウェアラブル ライフログ機器 WMB-02C-LB