VRヘッドセット「HTC LINK」がauとソフトバンクから発売。しかし懸念点も

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 KDDIとSoftBankは、HTC製のVRヘッドセット「LINK」を発売します。発売日は、auからは8月3日、SoftBankからは8月4日。

 スマートフォンと一緒に手に入れて使えるVRヘッドセットとしては、SamsungのGear VRに対抗する位置付けと言えるかもしれませんが、こちらは差し込むのではなく、あくまでケーブルで接続するタイプです。

 「LINK」は、スマートフォンに接続するタイプのVR端末としては世界で唯一、VR空間内を歩き回れることを特徴としています。空間認識と全身トラッキングシステムによって体の動きがVR空間に同期できます。シューティング・スポーツといったジャンルのゲームや、YouTubeの360度パノラマ動画を楽しめるとしています。

 ディスプレイは3.6インチ有機EL(1080 x 1200)×2、バッテリーは2800mAh。ヘッドセット重量は560g。ヘッドマウントディスプレー用LEDマーカーやイヤホン、両面テープキット、ステレオカメラ、コントローラ×2などが付属します。

 

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 本機は日本市場以外では投入される予定は今のところありませんが、日本国内では、プロモーションから販売までキャリア頼み。発売日がアナウンスされた現在に至るまで、HTC LINK用の開発者向けのSDKは未だに公開されていません。

 現時点での公式対応機種はHTC U11のみ。ヘッドセット単体での価格は、au Online Shopで税込4万2984円。VR空間を歩けるハードウェア仕様、充実した同梱品などを考えると、決して高すぎるということはないはず。ただ、SDKが未公開で、HTC LINKのポテンシャルを引き出せるアプリが充実しない可能性があるのは懸念点です。一応、単なるVR/360度コンテンツなら中国市場向けのストア「Viveport M」が利用できるようではありますが。

 PC接続型のヘッドセットとして高い評価を得ており膨大なコンテンツを楽しめるHTC Viveが既にありますし、HTCはGoogle DayDream対応の一体型のスタンドアローンVRヘッドセットの登場を予告済み。そちらも検討しつつ、HTC LINKが盛り上がる兆しが見られるのを待つ、というのが妥当のように思います。