シャープ株式会社は、VR空間内のオブジェクトに触れた感覚を得られる、新開発の「VR触覚コントローラー」の事前登録受付を開始しました。暫定価格は10万円(税込)。
本製品は、VR体験における「物に触れられないもどかしさ」を解消し、より深い没入感を提供するといいます。
指先に多分割駆動の触覚素子を搭載。この素子が面内で多彩な振動パターンを生み出すことで、「さらさら」や「ざらざら」といったオブジェクト表面の細かな手触りの違いをユーザーの指先に伝えるそうです。
また、ユーザーがオリジナルの触覚データを作成可能とのこと。開発は、専用ソフトだけでなく、一般的な画像編集ソフトを用いてノーコードで直感的に編集できることを想定しており、作成したデータはUnityなどのゲームエンジンを利用してVRワールドへ実装できるそうです。
コントローラーにはスティックやボタンも備わっており、移動やジャンプといった標準的な操作も一台で完結。さらに、プレイ中の水分補給やキーボード操作への移行をスムーズに行えるよう、着脱しやすいデザインを採用するとのこと。
ただし本製品は開発初期段階にあり、製品化に際してデザインが変更されたり、開発が中止となったりする可能性もあるとのことです。シャープは、「あなたの事前登録がプロジェクトを推進するために不可欠な力になります」と述べ、広く協力を呼びかけています。