VR向けのロコモーション(VR向け移動)デバイスを開発していたCybershoes社が、事業を正式に終了していたことが判明しました。
Cybershoes社は2018年に設立した企業で、同名のサンダル型デバイス「Cybershoes」を手掛けていました。
同デバイスは履くことで、(現実の)その場から動かずにVR移動を可能にするというもの。「室内のスペースに制限があってもVR移動ガッツリ楽しみたい……!」という人向けで、靴底部分にローラーが仕込んであり、その動作を検出してVR内での動きに反映します。
Cybershoes社のシャットダウンは、VR系開発者のAntony Vitillo氏が自身の情報系ブログで報じました。同氏によると、「Cybershoes」の生産自体が2023年に終了しており、2024年に支社が閉鎖。その後2025年4月頃に本社事態も倒産していたことを確認したそうです。
加えて同社の共同創業者、Igor Mitric Lavovski氏もLinkedInにて閉鎖を正式発表しています。
2025年現在、主流となっているロコモーションデバイスは、ルームランナー(トレッドミル)系の製品が多いですが、サンダル型で座ったまま利用できる「Cybershoes」は、そういう意味では「特異」だったと言えます。
ただ構造上、踏ん張った動きが難しそうなので、例えばフィットネスといった身体を大きく動かす系のVRゲームとは相性が悪い印象。その辺のギャップが、伸び悩みに繋がった……のかもしれませんね。