FCNTが東京地方裁判所に民事再生手続開始の申立てを行いました。本日付で受理され、監督命令及び弁済禁止の保全処分の発令を受けたとのこと。
FCNTは富士通が売却した携帯事業を継承、arrowsやらくらくホン、らくらくスマートフォンで知られるメーカーです。
今回の倒産について、携帯端末市場の成熟化によって売上が伸び悩む中、円安進行や半導体不足の影響で原価・費用が急激に高騰したことを要因に挙げました。
倒産には種類があり、事業や会社を終了させる破産と、事業や会社を残して再建を模索する民事再生があります。今回は後者です。
FCNTが運営する高齢者向けSNSは、複数社から承継・支援するスポンサーの意向表明を受けたとしています。
一方でスマホ製造を含む他の事業についてはスポンサー支援がないとのこと。
このためスマホ・携帯端末の製造/販売事業やソリューション事業は、事業を継続することは極めて困難な状況にあるため、本日以降速やかに事業を停止。
携帯端末の修理・アフターサービス事業についても事業を一旦停止予定。
事業の再開・支援については携帯キャリアを含む関係各位と協議予定。
FCNTは裁判所及び監督委員の関与の下、事業再生に全力を尽くすとしています。