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ハイセンス、日本でソニー・パナを追い抜く。テレビ販売台数ナンバー2に

 スマホ、パソコンといった電子端末で日本メーカーは壊滅状態にありますが、ユーザー年齢層の高さも相まって閉鎖的で知られた国内テレビ市場でも、後退を続けています。今年の日本国内テレビ市場で中国海信(ハイセンス)が販売台数シェアでソニー、パナソニックを抜き去って第2位に躍り出たそうです。中国「家電商業観察」が伝えました。

 報道されたグローバル市場調査機構「GFK」のデータによると、2019年第1~15週までの間、ハイセンス傘下の2大ブランド、「ハイセンス」と「東芝」の市場シェア合計は21.38%(ハイセンス9.2%、東芝12.8%)に達してパナソニック(20.73%)、ソニー(14.75%)を追い抜き、日本市場第2位に躍り出ました。

編集長

東芝は、REGZA擁するテレビ事業を中国ハイセンスに譲渡済み

 ここから見るに、ハイセンスは大きくソニーを引き離して業界3強に食い込み、日本カラーテレビ市場を制覇するまで「あと一歩」だといいます。また、グローバルテレビ市場において、消費者の国内ブランドへの認知度と信頼度から、日本はずっと「特殊」な存在であり続け、日本カラーテレビ市場の5強は、「清一色」で国内ブランドが長年占め続けていたと指摘します。

 たしかに、とくに韓国LGは長年、家電量販店での販促に相当力を注いでいる印象がありますが、いまだに5強には食い込めていませんね。

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 「国内ブランドのパネル供給社で品質が悪いわけではないのに何故」と、私も不思議に思うところでしたが、販売員さんが下手にLGを勧めると「韓国はいかにけしからん国か」という演説を客から聞かされる、という話を方々で耳にしたことがあります。ハイセンスは「とにかく安いけど画質は期待しないでください」という扱いが多い印象です。販売店の売場では、基本的に国内メーカーから案内する、という場合が多いですね。

 さて、そんな「国産信仰」の強い日本人ですが、中でもブランド認知度と信頼度が最高のブランドこそ、ソニーだといいます。確かに私の中でも、「シャープは大画面が安いから売れる、ソニーはブランドで売る」という印象です。

 ハイセンスがそのソニーを日本市場で追い抜いたことは、ハイセンスと東芝の2大ブランドが、技術、製品、販売の協同効果を持続的に発揮しており、販売業者とユーザーの信頼を獲得し、日本市場の主役となり始めた証左である、これはハイセンスがここ数年来継続しているグローバル市場での「種まき」が、収穫期に入ったことを意味する、といいます。

 以上、単純な話で「日本国内でもともと大きなシェアを占めていた東芝を買収したんだから、そりゃシェア率増えるだろう」という気もしますが、「ハイセンス」ブランドのシェアも9.2%と、決して少なくはないんですね。今後、パナソニック・ソニーのテレビ事業はいつまで持ちこたえるのでしょうか。ちなみに、日本国内テレビ市場の台数シェア第一位はもちろんシャープ(台湾資本)です。

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