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nuroモバイル、au加えた3社回線利用可能なトリプルキャリアに進化。ソニーグループとのシナジー、Xperiaにも期待

 2019年5月8日、nuroモバイル(ソニーネットワークコミュニケーションズ)は新プラン発表会を開催しました。記事中、税別価格です。

nuroモバイル、新プラン発表

au回線プランを利用可能に

 これまでは選びやすいプランと選びやすい端末はあったものの、回線はドコモ回線とソフトバンク回線の2種類に留まっていました。

 しかし5月9日より、au回線の取扱がスタート。ドコモ、ソフトバンク、そしてauの3社回線から選べるトリプルキャリアになります。申し込み開始日は5月9日朝(午前3時)より。

 nuroモバイルの利用者は実は8割がSIMのみの申込み。つまり端末をそのまま持ち込んで契約する人が多いわけです。これで大手3社の端末をSIMロック解除せずともそのまま利用できるようになるというわけですね。今後は「なんかよくわからないけど今の端末をそのまま格安SIMで使いたければ、トリプルキャリアに行こう」が流行るのでしょうか。

 なおau回線プランにおける注意として、全てのau端末が必ずしも利用できるわけではないという点。具体的には、au VoLTE非対応端末は利用不可。また、2017年7月31日以前にauから発売されたau VoLTE対応端末に関しては、SIMロック解除が必要。

au回線の料金プラン

 さて、肝心のau回線プランの月額。高いことはなく、従来水準に収めており、ソフトバンク回線プランに比して、Sプラン(2GB)は少し安いですね。(下記プレゼンスライド、消費税別)

トリプルキャリア対応キャンペーンで各プランが安く

 トリプルキャリア対応記念キャンペーンを実施。音声プランが対象。1年間、Sプランは500円割引、Mプランは1000円割引、Lプランは1500円割引。キャンペーン期間は5月9日朝~6月30日まで。

 1年間ではありますが、Sプランを900円/月から持てるということに。

ソフトバンク回線プランは価格改定

 ソフトバンク回線はキャンペーンではなく価格改定で、Mプランは2300円から200円引きで2100円に。

ソニーとのシナジー

 ソニーネットワークコミュニケーションズが提供するスマートホームサービスMANOMAのオプションとして自宅でのWi-Fi環境を提供。MANOMAはLTE対応、Amazon Alexa搭載のAIホームゲートウェイで、スマートホーム環境を簡単に構築。

 ソニー子会社QrioのスマートロックQrioとのセット販売も。据え置き型ルーターHome Wi-Fiにより、自宅で固定回線によるWi-Fi環境がなくとも利用可能。Home Wi-Fi用のプランは、低速に抑えることで、かなり低価格な料金プランにするとのこと。特にnuroモバイルで音声/データ回線を利用している人でなくとも、このHome Wi-Fi+Qrioのセットは契約することが可能とのことです。

おまけ

 ちなみにnuroモバイルはSIM単体での申込みが8割だそうです。意外ですね。

質疑応答

Q:トリプルキャリアについて。何社目か。これまでau回線がなかったことによる取りこぼしはどの程度か。

A:トリプルキャリア対応のMVNOはmineo、QTmobile、LINEモバイル、弊社の4社になるのかなぁ(4社目)という認識。取りこぼしについて、実数については控えさせていただく。MNOのシェアはドコモ45%、au 31%、ソフトバンク 24%程度。つまりこれまで31%のお客さんにリーチできていなかった部分があったと言える。そこを取っていく。

Q:auが最後に追加の理由は?接続料との関係か?MANOMA関連、nuroモバイルとしてスマートホーム拡充するのか、IoT端末を増やしていくのか?

A:各MNOとトリプルキャリアを実現するために交渉をしてきた。ビジネス環境、ニーズの順を踏まえて最終的にauが最後になった。nuroモバイルとしてはIoTを含めたモバイルのニーズに合わせてサービス構築していきたい。nuroモバイルとしてのデバイス開発やIoTサービス開発は考えていない。

Q:料金の3社ごとのプランの差異。ソフトバンク値下げの理由は?MNOの新プラン、値下げの影響。

A:ソフトバンク回線プラン、接続料の変更もあるものの、どちらかというと競合他社の料金プランへの対抗が本音。プライシングの競争力強化。接続料としてはもう少し安くなっては欲しい。大手キャリアの値下げ、分離プラン。各プランを見ると、弊社のプランの方が競争力があるのが事実。お客様に選択しやすく、それが数字につながっていると理解。引き続き選ばれやすい会社としてサービス拡充を行っていく。

Q:IIJ、mineoは伸び悩んでいるようだが、nuroモバイルは?

A:プランを評価され伸びている。au回線追加でより選択しやすくなる。他社に比べると影響が少ないと評価。

Q:3キャリア対応ということで ユーザーが変えたいという場合、解約扱い?プラン変更?MVNOとして3つの回線でデータ容量共有など、踏み込んだ工夫はないのか?

A:今の所、一旦解約して新規になる。ユーザーの要望次第で対応を検討。踏み込んだ訴求、ご指摘の通りで認識しており、今すぐどうこうではないが、今後検討していく。ソニーグループでのシナジーを提供していく。

Q:ソニーネットワークコミュニケーションズは、MVNE事業を分社化し、新会社「ソニーネットワークコミュニケーションズスマートプラットフォーム」を設立した。どういう影響があるか。

A:nuroモバイルは、イネーブラーの会社からSIM提供を受ける形になる。市場環境から見れば、同じグループであっても、nuroの数を増やすのが優先。緊張感を持って取り組む。モバイル事業全体からするとブランドを選択する人だけでなく、イネーブラーのサービスから選択するユーザーもいる。両輪として盛り上げていきたい。

Q:お試しプラン、すごく安いが、そこから通常プランに移行する人はどれぐらい?また、シナジーということでXperiaについては?

A:nuroモバイルで販売したXperia XZ Premiumについては、完売した。Xperia、成果が出ているのでニーズがあると考えている。継続的に次のXperiaも検討している。お試しプランからは、Sプランへの移行が多い。具体的な移行の実数は控える。今後アップグレードのためのキャンペーンは検討していきたい。

Q:0SIMの状況と、0SIMへの他回線の使用について

A:順調に伸びている。今ドコモ回線だが、ソフトバンクやau回線での提供はまだ検討していない。

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