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招待販売限定、Amazonの作ったメガネ!「Echo Frames」レビュー

 昨年Amazonが発表し、米国にて招待制にて販売しているEcho FramesをTwitterのフォロワー様よりお借りしましたので紹介します。

 本製品は、昨年9月に発表された米国のみで展開している「顧客が開発に参加する、革新的な製品を扱う」Day1 Editionカテゴリーに属する、第1弾の製品のひとつです。

 メガネ型のデバイスでAmazonの音声アシスタント、Alexaを利用することができます。その他にも音楽を聞いたり通話をすることができます。

 Google Glassのように、プリズムディスプレイを用いるのではなく音声だけで完結するデバイスです。あくまで補助的なポジションですね。

開封

 開封すると普通にメガネが入っています。度は入っていないプラスチックのようなものが装着されています。なお、眼鏡屋に相談すると実際にレンズを入れることも可能だそうです。メガネユーザーの筆者としては実際に度を入れて使ってみたい……!!

 内容物は以下の通り。Echo Framesと簡易説明書、専用充電ケーブル、ACアダプタ、メガネケースと普段遣いする分には買い足す必要はなさそうです。

 メガネケースもしっかりしており、チェーン店のメガネを造ったときにもらえるケースよりは高級感はあります。なんならこれ単体で販売してくれれば買う人も一定数いそうなくらいの完成度。

 右下にさりげなくAmazonのスマイルロゴが入っています。

 Echo Framesを収納するとこんな感じ。別にケースに入れると充電ができるわけではなく、本当にただのメガネケースです。

 メガネのフレーム内側には製品名や認証番号などが掲載されています。

 反対側には数字が書いてありますが、詳細は不明。

 黒くてわかりにくいのですが、左からアクションボタン(電源やAlexaを呼び出すボタン)、ボリュームボタン。充電用端子が備わっています。

 右側側面のフレームを前後にスワイプすることで操作することもできます。

ペアリング

 Echo FramesはiOS、Androidの両方で利用可能です。それぞれAmazon Alexaアプリをインストールしアプリを起動します。

 Echo Framesのアクションボタンを1度押すと、LEDランプが点滅し、ペアリングモードになります。少し待っていると、Alexaアプリ上に「Echo Framesを検出」と表示されるので、指示通りにペアリングしていきます。

 指示通りにEcho Framesをペアリングします。接続はBluetoothのようです。

 ペアリングが完了する画面が表示されないので、やや不安です。アプリ上にもペアリングしている旨が一切表記されていないので、ペアリングに失敗しているようです。

 アクションボタンを押すと、Alexaアプリを立ち上げるよう英語で指示されますが、アプリを立ち上げても動作せず。Amazon.co.jpアカウントで厳しいのでしょうか?

 試しにAmazon.comのアカウントでログインしたところ、Amazon.co.jp時とは違う正しいセットアップページが案内されました。やはり米国アカウントのみで利用できるようですね。

 使い方に関してはすべて日本語対応済みのようです。しかし案内の音声や動画はすべて英語仕様です。

 通知の転送も対応しており、スマホに通知がくるとEcho Framesが教えてくれます。

諸々案内を読んでいるうちにセットアップ終了。

 さて、このままでは英語でしか使えません。さすがに英語が苦手な筆者としては英語縛りは使いたくないところ……。設定を確認したところ、その他の言語に日本語が含まれており、設定したところ、問題なく利用できました。

 ただ、日本語で利用できるとはいえ、筆者のIoT家電を紐付けているのはあくまで日本のAmazonアカウント。なので、このEcho Framesを使って家電を操作するには、リンク先をすべて米国アカウントに移すことが必須になります。

使用感

 では実際に使用していきます。Echo Framesを装着します。デバイス自体は普通のBluetoothオーディオデバイスとして認識しているようです。なので普通のイヤホンのように音楽を楽しむこともできます。

 フレームの上下に穴があり、そこから音が聞こえる仕組みのようです。Google Glassのように骨伝導ではないようですね。音量は控えめならBGM感覚で聴くことができますが、ボリューム最大にすると開放型ヘッドホンで聴いている感覚が味わえます。

 しかし、要は耳元でスピーカーを再生しているだけの話。通常くらいの音量で再生し、電車の隣に座ったら、イヤホンの音もれかな?という程度。緊急停車した車内では何を聞いているかわかるほど聴けるときもありました。

 なので賑わっている街中や、散歩するときなど、周りに注意しなければならない状態時にはちょうど良いかもしれません。

 Echo Framesのアクションボタンを1回押すと、Alexaに指示が出せます。この指示するときにウェイクワードは不要で、直接やりたいことをAlexaに指示します。

 天気や通知、音楽を再生するよう言ってみましたが、しっかり動作しました。部屋でスピーカーを使い、音楽を聞いている状態でもしっかり認識します。マイク感度も良いようですね。

 Echo Framesで音楽を聞きながらボタンを押すと音楽は一時停止する仕様。コマンドを終えると自動的に曲が再開します。また、端末内で再生している音楽をEcho FramesのAlexaで制御はできないようです。

 アクションボタンを2回押すと、マイクや通知をオフにすることができます。誰にも聞かれたくない話をするとき、完全に静かになりたいときに活用しそうです。

 右側面のフレームはタッチパッドになっています。音楽の操作などはタッチパッドで行います。

 前後にスワイプすると、通知を確認したり、通話に応答することができます。1回タップすると、その通知をオフ又は着信拒否ができます。そして音楽の再生停止も1回タップです。2回タップすると次の曲へスキップします。

 長押しすると、スマートフォンに設定された音声アシスタントが立ち上がります。iPhoneならSiri、AndroidならGoogleアシスタントやAlexaなどインストールしている音声アシスタントが呼び出せました。

 Echo Frameのフレーム上部にはステータスを表示するインジゲーターがあります。ペアリング時は青と赤で点滅、問題なくペアリングできているときは青色に光ったあと消灯します。

 アクションボタンを押してAlexaを呼び出すときにも青く点滅します。本家のEchoと同じ挙動ですね。このインジゲーターは目で見るというより、きちんと動作しているか把握する程度で思っておくと良いです。

 インジゲーターはめちゃくちゃ眩しいということもなく、暗いところでも問題なく利用できました。

ダメなところ

 ダメなのは、Alexaを使うときには必ずボタンを一回押す必要があるということ。

 おそらくAlexaに頼るシーンは両手がふさがっているときではないでしょうか。普段筆者は自炊するときにGoogleアシスタントやAlexaを使いますが、やはりこれらも調理しながら、食器を洗いながら使えることがメリットです。わざわざボタンを押すならば、スマホやスマートウォッチで確認するほうが速いかと思います。

 バッテリーが持たないです。Echo Framesで聴く音楽は、周りの音を自然に聴くことができ、BGM感覚で聞ける上耳を塞がないので開放感があります。またスピーカーは夜気を使ってしまいますが、これなら周りに配慮する必要は少ないです。しかし、普通のワイヤレスイヤホンの感覚で利用していると、1時間ちょっとしかバッテリーは持ちません。これに通知やAlexaを考慮すると1日持たせるのはちょっと厳しいと思います。充電端子は独自のマグネット方式なので、ガッツリ使う人は充電ケーブルを持ち歩く必要もあるでしょう。

 個人的にはメガネケースがワイヤレスチャージャーになっており、Echo Framesを収納すると自動で充電されるのが理想的ですが……。

総評

 コンセプトは非常に素晴らしい。未来を感じるデバイスですが、未来はまだ遠いことを改めて実感しました。

 昨今Appleがメガネ型のデバイスを開発している情報があり、時計の次はメガネか、と盛り上がりを見せてきそうな市場ですが、Echo Framesは未来にはまだ遠いようです。

 AppleのAirPodsは耳につけているだけで、ウェイクワードは必要なもののボタンを押さずに音声アシスタントへアクセスすることができます。しかし、Echo Framesはボタンを押す必要がある、これが本当に惜しいところです。駆動時間を考慮すると、このような仕様にせざるを得ないのはわかりますが、ボタンを押すというのは本当にテンポが狂います。

 そして現状でも1日満足に使えるとは言い難い駆動時間。これは大きな課題かと思います。ただApple Watchのように電池が切れても時間がわからないということはないですね。電池が切れてもメガネとしてはしっかり機能を果たしてくれます。

 Echo Framesをちょっと高いフレームとして考えれば、Alexaはおまけ機能程度で捉えておくのが良いでしょう。次期モデルの発表、そして日本展開に期待したいです。

【新型】Echo Dot (エコードット) 第4世代 – スマートスピーカー with Alexa、チャコール

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