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どこでも、どこからでもWindows 10/11。MicrosoftがクラウドPC「Windows 365」発表

    

 Microsoftは、日本時間7月15日、法人向けの新VDI(デスクトップ仮想化)サービス「Windows 365」を発表しました。

 この「Windows 365」は、サーバー上に構築されているデスクトップ環境をリモートで遠隔操作できる、VDIを利用したサービスです。Microsoftクラウド上に構築されたデスクトップ環境をリモートで利用でき、企業などが所有する全てのパソコン一台一台をセットアップしソフトウェアをインストールする必要がなくなります。

 また、Webブラウザからアクセスできるため、いつでも、どこでも、iPadでもMacでもAndroidでも、設定・ソフトウェアなど全く同じ環境のWindowsのデスクトップ環境を利用することができ、作業を中断して別のデバイスに切り替えても、中断したところから作業を再開することが可能

 Microsoftは現在、Azure Virtual DesktopというVDIサービスも提供していますが、「Windows 365」とAzure Virtual Desktopの大きな違いは料金設定にあり、Azure Virtual Desktopは、使った分だけ支払う従量課金制であるのに対し、「Windows 365」は月額で固定された利用料金を支払うのサブスクリプション制となっています。

 MicrosoftのMcKelvey氏は、「Windows 365は、リモートシステムを導入したかったものの、コストがかかりすぎたり、社内に専門家がいないなどの理由で実現できなかった企業に、大きな変化をもたらすだろう」と述べており、企業規模によって利用範囲を縮小する必要がなくなり、大企業だけでなく中小企業も導入しやすくなりました。

  Windows 365は、2020年8月2日より提供が開始されます。Windows 365には、ビジネスプランとエンタープライス向けプランの2つが用意されています。クラウドPCの最低スペックは、シングルCPUに2GBの実行メモリと64GB内蔵ストレージ、最高スペックは8つのCPUに32GBの実行メモリ、512GBの内蔵ストレージを備え、プランごとにオプションが多数用意されています。実行可能OSは、Windows 10/11で、Windows 11は正式発表以降の対応となります。

カスタマイズも容易にできる

 新型コロナウイルスによる外出自粛により、「リモートワーク」の存在が大きく知られるようになってからはや一年以上が経過、リモートワークを支援するサービスやソフトウェアは数え切れないほどにまで増え、リモートワークしやすい環境を構築するのが容易になっています。

 そんな中で新たに登場した「Windows 365」は、オフィス以外でできる仕事の幅をさらに広げてくれます。現在「Windows 365」はビジネス専用に開発されていますが、個人向けのサービスが登場すれば、「Windowsを実行するためのPCが必要ない」世界も近くやってくるのかもしれません。

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