Googleは同社初めてとなる独自設計のSoCである「Tensor」を発表し、新しいフラッグシップスマホ「Pixel 6/6 Pro」に搭載することを明かしていますが、Tensorの実態はSamsung製のチップである可能性が高いようです。
TensorはコードネームWhitechapel、内部的にはGS101と呼ばれ、Samsung 5nmプロセスで製造するとの情報が複数媒体から伝えられています。
しかし、SAMMOBILEによると、Tensorの構造はGalaxy S21シリーズに搭載されているSamsung最高峰のSoC「Exynos 2100」と共通点も少なくないために、Tensorの実態はSamsungが昨年に取り組んでいるとされた2つのハイエンドチップのうちの一つ、「Exynos 9855」であると指摘。
またGalaxyClubによると、Exynos 9855のコードネームもWhitechapelであり、同じコードネームを持つTensorとすでに関係がある、としており、Exynos 9855とTensorは同一であるといえるようです。
そのため、TensorことExynos 9855は、Galaxy S21シリーズに搭載されているExynos 2100改めExynos 9840と、AMDがPC向けGPUをベースにした技術を提供する、とされる未発表のExynos 9925の間に位置するとのこと。よって、Pixel 6のパフォーマンスはGalaxy S21シリーズにかなり近いだろう、とSAMMOBILEは締めくくっています。
Googleは自社製スマホに独自設計のSoCを搭載しようと模索を始めてから4年が経過したと明かしています。将来的にはSamsungの手を借りず完全な自社設計となるのか、それとも独自設計とは言い難いこの状態が続くのでしょうか。Pixelシリーズの今後の展望が気になります。